ブログランキング『Girls Power』 Ⅶ ⑭ 自分はキリーの宝物に触れる権利を 失ってしまったのだろうかと がっかりするマナに続けるキリー。 「ケインに妊婦さんをバイクに乗せるのは 胎児によくないって叱られてしまって……」 肩をすくめるキリーに思わず笑顔になるマナ。 あの時キリーは自分を診せていたのだとわかる。 はっとするキリー。 「お願いマナ。フィンにはこのことは内緒にしておいて」 微笑みながらうなずくマナ。 「その代わり、無事に子供を生んで元気になったら、 また乗せてくれる?」 「もちろんよ。 実は父とアレックスには内緒だけど、 プルートンは女性しか乗せないの」 キリーの誇らしげな笑みがまぶしかった。 あんなに不安だった社長とのことも、 子供のことも何もかも大丈夫な気がしてくるから不思議だった。 その夜、 「人肌ってね、とても落ち着くのよ」 そう言ってキリーはマナを抱きしめて眠ってくれた。 キリーの規則正しい寝息を聞きながら、 マナはいつの間にか深い眠りに誘われていた。 翌朝、 バイクの音で眼が覚めるマナ。 飛び起きて窓辺に行くと、 キリーは静かにプルートンをユーターンさせて 優雅に走り去って行った。 ブログランキング『Girls Power』