ある日の昼下がり、美ナ宅で編集長とお茶していたときのコトです

美ナ子「どのお茶にします?カモミールバニラ、シナモンアップル、あとこないだ編集部のS子さんがNY土産にくれたヨギティーと・・・」
編集長「じゃわたしカモミール」
美ナ子「はい、じゃお湯わかしますからちょっと待ってください」
編集長「パパイヤ食べるの久しぶり~♩」
美ナ子「どーぞどーぞ。こないだ芥川賞作家の平野啓一郎さんがこうゆってたんです。『いいな、と思った女の人が二人いて、その二人とデートすることになったとします。一人は好きなのに全然話がはずまない。片やもう一人とは時間がたつのも忘れるほど夢中で語り合ってしまう。僕なら間違いなく後者を選びます。なぜなら、その人といる自分がスキだから』って。で、美ナ子はなるほどなあ、どんなに好きな人であっても、その人といる自分が好きじゃなくなったらダメなんだろうなあと思いましたヨ」
編集長「それはウソウソ」
美ナ子「えっ」
編集長「そうゆっておきながら、ろくに言語も通じない若いベトナム人女性と結婚した日本人男性をたくさん見てきマシタよ」
美ナ子「そうなんですか?」
編集長「男なんてそーんなものですよぉ。『自分を理解してくれる女性がイイ』とかゆっておきながら、意思疎通もできない女子を選ぶんデス」
美ナ子「むしろ、言葉がわからないからこそ確執が減り、喧嘩せずにすむということもありえます」
編集長「あのね、あれこれ理由づけようとしてもムダムダ。理屈じゃないの。結婚とは縁なの!! 良縁・悪縁・腐れ縁、すべて縁」
美ナ子「じゃ、編集長の場合は?」
編集長「Kさん(旦那さん)とは強烈な縁があり、逃れることができませんでした」
美ナ子「逃れるって・・・(笑)」
編集長「はっきり言ってあの当時ロン毛で気持ち悪かったから、何度もお断りしマシタ。でも職場が一緒だからどうしても避けられなかった。彼はお金持ちで、わたしはお休みの日に連れて行ってくれる飲茶が目当てでデートしてただけなのデス」
美ナ子「何度も聞きましたよ、それ。ところで今日買ったバルサミコ酢食べてみません?」
編集長「ちょっとね」
美ナ子「みてください、このお酢、チョコレートみたいなんデス。ほら」
編集長「うん、いいね」
美ナ子「焼き海苔も食べます? マヨネーズつけると美味しいデスよ」
編集長「うん、美味しい」
美ナ子「嬉しいですぅ~。編集長がわたしの手料理喜んでくれて

」
編集長「
料理!? コレ料理?
」
美ナ子「わたしこんなに料理も頑張ってるのに、結婚できないのはナゼでしょう」
編集長「そもそも結婚したいの? そのメリットは何?」
美ナ子「えー結婚したらぁ、ソファで二人背中を合わせて本を読んでー」
編集長「ほらね、まずそのシーンから入ってるところがいけない。結婚とは何か分かってない」
美ナ子「分かりますよぉ。結婚とはぁ、朝新聞配達員がポストに新聞を入れる音で目が覚めて、『あなた、新聞よ』ってゆって、わたしはチラシを開いて、あっ、今日はスーパーでほうれん草一束55円だわ、買いに行かなきゃって・・・」
編集長「そんな生活数日で飽きるよ。どうせ野菜洗うのも面倒なくせに」
美ナ子「そんな現実的なこと言わないでもらえますか。
すべての愛とは錯覚であり、そのロマンスを持続させるには幻想に生き続けるしかないのです
」
編集長「美ナ子は自分が結婚に向いてないことを自覚しなくてはいけない」
美ナ子「わかってます、わたしがダメダメなのは。この歳になってもクローゼットの中の整理もできないんです。ほら、見てください」
編集長「どれどれ」
美ナ子「独り暮らしの女子宅を突撃レポする番組でよく『この中は何かな~』って男性芸能人が言って引き出しをあけるとお菓子みたいに可愛く並んだ下着がでてくるシーンあるじゃないですか。で、芸能人がそのパンツを被るっていうのがお決まりデスけど、もうそんな光景からほど遠くて・・・開かずの扉デスよ」
編集長「ふむ・・・」
美ナ子「お洗濯も全部乾燥機に放り込んで手を抜いてるのに、とにかく畳むのが面倒で面倒で・・・」
編集長「それじゃあ、シワシワなっちゃうね。とりあえず、高さをそろえてなんでも四角く畳んで丸める。するといっぱい入る」
美ナ子「おお、さすが引っ越しプロ※

一応、旅行で家をあける時だけはキレイに整頓するようにしてるんデス。だって我が身にもしものコトがあって誰かが部屋に入ったら、パンツぐちゃぐちゃだったなんて、恥ずかしくて死にきれないじゃないデスか」
※ビナブーはお引っ越し業のロイヤルトランス株式会社の出版事業部から発刊しています
編集長「ほう、そんなこと考えるの?」
美ナ子「考えますね」
編集長「長生きしそうだね、美ナ子は」
美ナ子「このへんちくりんな形のボレロはどうしましょう」
編集長「これも、とりあえず四角く畳む。なんか白い衣類がネズミ色に見えるけど?」
美ナ子「うっ、どうしてこうなるんですかね?

洗剤デスか? それとも水?」
編集長「ベトナムの水のせい。だから避けられない。みんなこうなりマス。はあ、まさか美ナ子のパンツを畳むハメになろうとは・・・」
美ナ子「スンマセン

上司にこんなことさせて、本当にスイマセン(土下座)これでわたしもヨメに行けるでしょうかね?」
編集長「さあ」
美ナ子「モテる女子の資質は『四低』だってこないだ会社の本棚にあった本に書いてありましたよ。男性より低身長であること、低体重であること、低血圧であること、これに男性より低脳が加わって四低」
編集長「低血圧?」
美ナ子「たちくらみして倒れそうになるから守ってあげたくなるそうです。ところで、三高ってなんですか? 高学歴、高収入、高血圧?」
美ナ子「なるほど…。酒井順子さん曰く、なんだかんだ言って男性の方が女性より“高”な方が安心するという土台は変わらないのだと」
編集長「まあ、男は『すごーい』『わかんなーい』に弱いね。賢い男ほどこれに弱い。わたしも夫に『疲れちゃったあ』とか『おも~い』とか『できなぁ~い』
と嘘をつくと喜んで助けてくれマス

」
美ナ子「わたし、無理です。そうゆう女子になれませんヨ。あっ、すごーい、編集長がお洋服畳んだら引き出しひとつ余っちゃいましたね

」
それからまだ数日しか経ってないのにも関わらず、すでにクローゼットの中はカオス進行中。どうか誰か、こんなどうしようもない美ナ子に服を畳む習慣をつける方法を教えてください!!

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