タルトの後は山登り、いえ、城のぼり。
史跡和歌山城
天正13年(1585)羽柴秀吉が弟の秀長に命じて岡山(虎伏山)の峰に築城させたのがはじまり。豊臣ー桑山ー浅井幸長と城主がかわり、元和5年(1619)徳川家康の十男頼宜が入城し、紀州御三家が成立。
嘉永3年(1850)に再建された2代目天守閣は、昭和になり国宝に指定されたが空襲で焼失。現在の天守閣は昭和33年(1958)に再建された3代目。
リーフレットより抜粋
お城の北側から入りました。
裏にあたるところだった…
西の丸庭園
茶室もあり紅葉渓庭園とよばれている。
紅葉の時期はさぞきれいだろうな。
でも
とにかく寒い
ので歩き続けます。
西の丸と二の丸をつなぐ、御橋廊下が復元されていました。
きれいな木目の板張りです。
傾斜がついて、土足禁止なので歩きにくいけど。
立派な造りで「大奥」を思い出しました。
天守閣までの裏坂、79段を登ります。
石垣が続き、お城マニアにはたまらないかも。
城も石垣も詳しくないけれど、堅牢に守られてる感じがします。
野面積み。
豊臣期のもので、和歌山城の中で古い石垣。
野趣あふれ歴史を感じます。
よく崩れないで保っているなぁ。
人がいなくなった一瞬、タイムスリップしたみたいな感覚になりました。
城内の石垣は、積まれた時代によって造りが違うんだとか。時間の都合で見てませんが、南側には江戸時代の整った石垣が見られるそうです。
ここから入場して、まだまだ階段登ります。
家系図でおさらい。
何度みても覚えられないけど。
武具や書簡などが展示されてましたが、最上階まであがると意外な光景が…
外へ出てみると
櫓越しに紀の川、向こうに海が見えます。
遠くに淡路島?
位置関係がわからない
東側、遠く高野山の方角。
さすがお城、見晴らし抜群です!
でも、風が強すぎて飛ばされるー
天守周りの通路が、人ひとり分の幅で柵は低め、フェンスもなしで高いところ苦手な人は怖いと思う
なにより
寒すぎるー!!
写真撮ってる場合やなかったです。
お城を出て、何かもやもや感が残りました。
わかやま歴史館には、きらきらの金印が展示されていましたが、紀州徳川家には、もっとたくさん調度品、美術品があるはずじゃない?
リーフレットより
名古屋の徳川美術館には、お宝たくさんあるのになあ…
別の場所にあるのかと博物館を調べてみると、こんな記事がでてきました。
2018年に「お殿様の宝箱 南葵文庫と紀州徳川家伝来の美術」という紀州徳川家旧蔵の美術品が里帰りした展覧会がありました。
その時のプレスリリース、目録がウェブにあったので画像一部お借りしました。
将軍を輩出した紀州徳川家ですから、他にもたくさんあったのでしょう。
莫大な資産を継いだ頼貞は欧州、北米外遊などで散財し、その生活を改めることはなかったようです。徳川家に伝わる美術品は、何度か売立てに出され散逸しました。
伝牧谿 江天暮雪図
この絵は新聞記事(2018年)によると、当時11万円(現在の価格で4億4千万円)で売却されたそうです。そんなにしたの!?
貴重な自筆譜など音楽文庫の形としてコレクションが残されてよかったと思いましたが、なんとも複雑な気持ちになりました。
ライトアップされたお城。
和歌山のシンボルであることに違いありません。