西芳寺(苔寺)からほど近いところにある地蔵院。

「竹の寺」として知られています。

 

総門前の紅葉に出迎えられ

 

 


総門を振り返ると、参道には高く伸びた竹林がつづきます。

 

 
風に揺れた竹同士が上空でしなり触れあい、カラコロと乾いた音が響いていました。
 

 

本堂前の紅葉はかなり落ち、見ごろ過ぎでした。

 

 

中門を経て方丈へ。

 

 

 

方丈入口

 

 

 衣笠山 地蔵院

臨済禅宗の寺で、無窓国師を開山とし、伝教大師の作といわれる延命安産の地蔵菩薩を本尊としている。

この地は800年近く前、歌人藤原(衣笠)家良公が山荘を営まれたところで、南北朝時代の貞治6年(1367)室町菅領細川頼之公が、無窓国師の高弟宗鏡禅師を招請して伽藍を建立された。その後、北朝系の三天皇(崇光・後光厳・御円融)の勅願寺となり一大禅刹となったが、応仁・文明の乱に遭い灰燼となった。

しかし、皇室の深恩細川家の援助等によりほぼ旧に復し、明治になり竜済・延慶の両寺を合併し現在に至っている。リーフレットより抜粋

 

 

洛中から離れた場所ですが、室町時代の動乱に巻き込まれたようです。

 

 

 

十六羅漢の庭

宗鏡禅師の作 平庭式枯山水庭園

 

 

 

 

奥にあるのでわかりにくいですが、羅漢を表す石は、男山にある石清水八幡宮さんの方向へ向けられているそうです。

光と影がきれい。

 

 

 

茶室にある猪目窓。

紅葉が色あせてしまって残念でした。

絵馬も猪目のかたち♡

 

 

 

細川頼之建立の寺院なので、襖絵はこの方の手によるものでした。

 

 

 

 

熊本藩細川家第18代当主 細川護熙(元内閣総理大臣)作

「瀟湘八景の図」

 

陶芸家、茶人で書画作品も多く手がける多彩なアーティスト(という呼び方はいいのかどうか?)

襖絵は、穏やかでかわいらしく感じました。

 

 

境内に細川頼之公の墓がありましたが、遺言により大きな自然石が置かれただけのものでした。

 

 

一休さん(一休禅師)がこの近くで生まれ、安国寺に入るまでここで育ったことから母子像もありました。

 

 

大きな木の根がいくつか残っており、2018年の関西を襲った台風21号で大きな被害があったと思われます。

 

とても高いところに葉枝がついていました。

竹と一緒にいたら、もみじもこんなに大きくなったのかな?

青もみじの時期もきれいでしょうね。

 

 
門前は風情がありますが、
 

 

東側は東山を望み、住宅造成地がせまっていました。

山が見えなくなりますね。

 

 
阪急電車嵐山線の上桂駅からずっと登り坂で、ハイキングみたいと思いましたが、
本当のハイキングはここからのようです。
 

 

右地蔵院、左浄住寺の道標がゴミ置き場にあせる

 

唐櫃越(からとごえ)

京都市内を一望できます

 

って書いてあるけど、竹林の先にある暗がりの細道。

ひとりで進む勇気はありませんでした笑い泣き

 

 

 

 

地蔵院の後に訪れた浄住寺紅葉