藤田美術館

 

2022年4月にリニューアルオープンしました。

前を何度か通っていましたが、初めて建物に入りました。

 

 
ここは土間と呼ばれていて、入場無料です。
入場券売り場やゲートなど、
通常の美術館にあるものがなく、すっきりしています。
奥には畳敷きの茶室もありました。
 
代わりにテーブルと椅子があり
茶房、カフェなの?
という雰囲気です。

 

 

オープンカウンターの茶屋で

まずお茶を一服いただきました。
 
着いた早々…爆笑
 

 

あみじま茶屋 団子とお抹茶
 
ここの町名、都島区網島町からとったお名前ですね。
目の前でお抹茶が点てられ、団子も軽くあぶって出されます。
しょうゆとあんこのセット。
 
はぁ~お茶お団子
 
このまま帰るのもアリだけどせっかくなので。
 
 
入場はこの蔵の扉から。
 
 
スタッフに申し出て、入館料を決済します。
(キャッシュレス推奨)
入場券やリーフレットなどはなく、QRコードを読み取り解説をスマホで読むスタイルでした。
 

 

11月は「妖」「江」「護」3つのテーマについての展示されています。

月毎にテーマの会期がずれ、毎月違う展示内容になるという趣向です。

 

*2023年度のスケジュール

 

館内での撮影OKですが、照明がかなり落とされているので難しいと思いました。

 

 

以前の藤田美術館は、蔵を利用していたそうです。

リニューアル後も、重厚な蔵の扉が使われています。

 

「妖」で驚いたのは

 

小野小町坐像  16〜17世紀

画像お借りしました

 

 

能に『卒都婆小町』という演目があり、100歳の小野小町が登場するそうです。

冒頭の卒塔婆に腰掛けているところでしょうか。

皮膚や骨格のリアルさにぞくっとしました。

 

かつて天理市に大伽藍を誇った内山永久寺に伝来したといいます。

明治期に廃寺となり、多くの文化財が失われました。

 

 

幽霊・髑髏仔犬・白蔵主 長沢芦雪(部分)

画像お借りしました

 

仔犬とドクロ。

幽霊図を含む三幅だから、こんなのもありなのかも。

 

 

「護」では仏教の法具がさまざま展示されていました。

 

金銅五鈷鈴

 

密教の法具は、実際にどうやって儀式に使うのかわかりませんが、何やら見えない力が宿っている存在感がありました。

 

 

「江」は藤田家の茶会で使われた、茶道具が何組か展示されていました。

 

 

明治期の実業家、藤田傳三郎から3代に渡って蒐集されたコレクションには、茶道具も多く含まれています。

 

知識がなくてさらっと見てましたが、たしかな鑑識眼をもっていたという傳三郎のコレクションなので、わかる方には楽しめるのではと思いました。
 
 
 
 

定期的に、建物のガイドツアーやイベントも開催されています。

 

 

 

多宝塔

 

江戸時代初期に高野山に建立されていましたが、大正期に藤田家庭園に移築されました。

こんなんもってくるなんて、すごい一族です。

 

茶室への敷石

 

夕方近くでしたが、庭師さんが熱心に手入れされていました。

 

 

来年は

国宝 曜変天目茶碗 を観にこなければ!!

2024年6~8月に展示予定とうかがいました。

 

画像お借りしました

 

 

美術館の西側は、藤田邸跡地が公園になっています。

 

 

 

 

紅葉はまだ少し先みたい。

 

 

美術館の東側は、太閤園があった場所です。

藤田観光が売却し、煉瓦造りの建物は無くなりました。

 

藤田傳三郎邸や日本庭園は残されるようなので、よかったと思います。