今年も盛況のうちに、イケフェス大阪2023が幕を閉じました。

 

 

 

メインの2日間は参加できませんでしたが、前後の日程で公開される施設があり、申込制(抽選)でいくつか応募し、なんとか1ヵ所に行くことができました。

倍率高いのですね…

 

 

ザ・ガーデンオリエンタル大阪(旧大阪市公館)

 

緑の芝生が美しい前庭

 
藤田邸跡地(都島区網島町)に、1959年(昭和34)に竣工した旧大阪市公館です。

現在はレストラン・結婚式場となっていますが、元は海外からの賓客をもてなすための迎賓館でした。

 

大川沿いの広大な敷地にあります。

東側は、桜の時期がきれいな藤田邸跡公園です。

緑に囲まれた建物と壮大な景観は、大阪じゃないみたい。

 

こちらより

 

 

左右非対称の正面玄関。

戦後の新しさ、モダニズム建築です。

 

設計は、大阪取引所を手がけた竹腰健造。

 

装飾をおさえたシンプルなデザインの階段と照明

 

2階 柱には大谷石が使われていました

窓からは緑と大川を望みます

 

1階 入口となりの最も格式が高い部屋

直接お庭に出られます

 

 

東庭の茶室

 

大阪公立大学の倉方教授の案内で、とても詳しく専門的なレクチャーを受けながらの見学でした。

情報量多すぎて、まだ整理できていません。

 

外国からのお客さまのために、立礼式の茶室が併設されていました。

万博公園の日本庭園にある茶室も、こんな雰囲気だった気がします。

 

 

お庭には、いくつか新しい建物がありました。

 

 

何、なに?

池に浮かぶような、変わった大きな屋根が見えてきました。

2017年に建てられた、ミュージックホールという建物。

 

 

童話の中に出てきそうな石造りです。

 

中へ入った瞬間、木のいい匂い。

森にいるようで癒されました。

 

 

主に結婚式場として使われています。

教会のように見えますが、宗教的なものは一切ありません。

 
 
他にもガラス張りの建物、東屋など見学しましたが、人が映ってしまうので写真はありません。
 

 

屋上からの眺めは気持ちよくて最高でした。

大川の向こうは造幣局、OAPです。

 
 
どこをとっても素敵で、写真を撮り過ぎました。
みるみるうちに電池が減っていく…
 

 

東京には華族や実業家・政治家が多く住んでいたので、邸宅地や庭園が残っています。大阪ではそういった方があまりおらず、邸宅・庭園といえば藤田邸跡地か、天王寺の慶沢園(住友家から大阪市へ寄贈)くらいしか思い浮かびません。

 

戦前と戦後のスタイルがミックスされたモダン建築でした。

 

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さらに、思いがけないところでイケフェスが気づき

 

 

テート美術館展か長沢芦雪の後期展を観ようと、大阪中之島美術館へ行きました。

 
地下から入ると、イケフェスのプログラム案内がありました!
え?ここでもあるの、知らんかった。
 
 

 

大阪の戦後建築と中之島
 
ここでは戦後、中之島に建てられた建物がパネル展示されていました。
 
新大阪ホテル↓はリーガロイヤルホテルの前身です。
現在は建て替えられて姿を消した建物がほとんどです。
 
 
記録映像が上映されていました。
 
①1958年「新朝日ビル誕生」
②1965年「朝日新聞建設記録ー完工編ー」
③1969年「オープンスペースを求めてー大阪三菱ビルの場合ー」
 
①は前の前、②は前の朝日新聞ビル。
高度経済成長期で大阪万博前の大阪ってこんなだったんや。
戦災のため建物が無いところから、たくさん造ってきたなぁと実感しました。
 
写真では見たことありますが、映像ではあまり見たことがなく見入ってしまいました。②では、たくさんの伝書鳩がひらかたパークへ引き取られていく場面があり、通信手段の歴史に衝撃でした。
建築関係ないとこですね…
 
ですが、現在も残り活用されているビルもあります。
街の移り変わりを実感するということは、自分も長く生きてきたと自覚もしました。
 
そんなこんな考えてたら、展覧会はまた後日になりました。
 

 

となりの国立国際美術館は、2025年2月5日まで閉館中です。

大阪中之島美術館と、橋で繋がるみたいです。