ワープロによる紙のアナログデータの初版は2000年。
完売の為、増刷希望の声に応えて、
加筆訂正を加えて改訂版を2018年に発刊。
全120ページ。
●「中国象棋」は序盤が短く中盤が長いのが特徴。
おおむね100手前後で勝負がつく。
●1972年の日中国交回復により、パンダなど中国ブームが起こり、
「シャンチー(中国象棋)」は一時期国内でも流行した。
1973年に大山康晴十五世名人を会長とする「日中象棋協会」が発足。
入門書も何種類か出版され、任天堂より盤駒セットも発売された。
しかし流行が終わると競技人口は減少し、入門書も相次いで絶版となった。
その後1991年に「日中象棋協会」は「日本象棋(シャンチー)協会」と改称。
徐々に競技人口が増加してきて
1996年に所司和晴六段が「シャンチー(中国将棋)入門」を出版。
私も2000年に「中国の諸象棋」(初版)を発行した。
●現在の形の「中国象棋」の完成は北宋末期。
●ベトナム(カートン)、朝鮮(チャンギ)、琉球(チュンジー)などの象棋は
「中国象棋」の伝播したもの。
●駒の種類は全部で7種類。
各16枚。
1)帥&将:「王将&玉将」のくせに斜めに動けない。
九宮の外に出られない。
帥と将が素通しで直接向かい合うことはできない
という
特殊ルールがあるので
序盤・中盤・終盤と元の場所から移動させないのが原則。
エンドゲーム。
玉と王は素通しで向かい合えないというルールを生かして
玉を動かし、相手王の動きに制限を加えるのが最善と。
斜めには動けない相手王は動けるマス目がゼロ。
飛車の動きの「車」で駒は取られるが
八方桂馬の「馬」で王手をかけて「吊るし桂」の詰み上がりらしい。
2)仕&士:斜めに1路
九宮の外に出られない護衛。
3)相&象:河を越え相手陣地に勧めない。
斜めに2路。
4)馬:八方桂。
5)車:飛車。
6)炮:動きは飛車。
駒を取る時は味方か敵の1枚の駒を飛び越えた先に限る。
7)兵&卒:歩。
河を越えると横にも1路動けるようになる。
●2000年頃までは中国では4人制チャトランガは中国発祥の遊戯の
インド化という見解が示されていた。
●中国では「象棋」の言葉は古くからあり、
動物の「象」は関係無い。
(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)
★「象棋」か「象戯」か知らんが中国の文献に初出は
何時代なのだろう?
★六博がインドに伝わりチャトランガに改良され、
六博が「中国象棋」になったと考察されてる方もいらっしゃるようです。