はじまりはこれ。

「象を見た事が無い江戸人状態で

青山碁盤店さんにメールで問い合わせた。

本榧1寸将棋盤と本榧2寸将棋盤では駒音と

指に跳ね返ってくる感触(指し味)に違いはあるのか?と。

「日本産かや材は、1寸でも2寸でも、良い指し味がすると思います。」

というお返事だったのでお値段もリーズナブルな

一寸将棋盤(17,000円)を購入した。

届いた四国産本榧将棋盤を見て、当時はびっくりした。

木材の木目ってこんなに美しいのかと。

今、見直してみても思い出せないけど。

盤の色がくすんだこともある??

 

 

左がその後に購入した熊須碁盤店様の綾町産本榧二寸盤。

一寸盤の方は二寸盤と比較したら薄板の駒音と指し味といった印象だ。

個人差はあるだろうが、一寸と二寸では

大違いというのが、今現在の感想だ。

本榧脚付き六寸盤と卓上二寸盤の指し味の違いがあるのかは

本榧脚付き盤を触ったことが無いので、それは知らん。

 

 

一寸盤の星はふっくら型だ。

 

 

熊須さんの二寸盤の星は収縮型である。

 

 

 

一寸盤は八街碁盤店様のお作かなあ?と思っていたが、

上手く五枚を接いではいるが、全て目盛りの真下にくるように接いでいないし

別の碁盤屋さんの作の気がしてきた。

 

 

当時、この一寸盤に感じた木目の美しさはもう

今この盤を見返しても全く思い出せないが、

木工に興味を持つことになったきっかけの作品である。

指し味も木目の美しさも熊須さんの二寸盤には劣ると

感じるようになってしまったが

片手が不自由になったことで健常右手の握力で盤を掴んで

取り回さねばならないので1.9㎏の一寸卓上盤の方が取り扱い

易いという事情があり、今でも時折使っている。