「その1」となってるけど続編の「その2」は
存在しないんじゃね?
清水孝晏(たかやす)さん:1998年2月16日(69歳)死去。
A5判全71ページ。
昭和平成出版の棋書は
1~1349:平成元年将棋年鑑まで掲載。
明治大正の棋書は謎の欠番もあるっぽいけど
1~79まで。
「手書き本」は謎の欠番もあるっぽいけど
001~217まで。
江戸期の棋書は版違いも掲載っぽくて
謎の欠番もあるっぽいけど001~295まで。
定価1,500円。
自家製電子ワープロ製版の超労作。
予想外にも600円でゲッツしてしまった。
2024年現在、古書通販で2,500円程度で複数在庫があるから
そこまで希少でも無いのかなあ。
(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)
【江戸期和綴り本(刊本)】
001:初代宗桂さん著『将棋造物』(1603年頃?)。
詰将棋50問。
作者名も無く問題図のみ。
発刊年不明。
美濃判1巻(B5より少し大きい活字本)。
陽明文庫所蔵。
↑
『伝慶長版將棊造物(陽明文庫)』とされるものっぽい。
中将棋が盛んでまだ「小将棋」の権威が高くは無かった時代の
1603年12月7日に詰将棋作品集50問を大橋宗桂さんが
後陽成天皇に献上したことが権中納言山科言経(ときつね)さん
1543年8月2日~1611年4月10日の日記
「言経卿記」(ときつねきょうき):1576~1608年に
記載されてると。
しかし、実物を見た者がいなくて「幻の図式集」と言われてきたが
詰将棋史研究家の福田稔さんが京都の後陽成天皇なんかの史料を
所蔵する「公益財団法人陽明文庫」で発見し
「詰将棋パラダイス」昭和56年2月号に詳細を報告したと。
後陽成天皇の近くにいた左大臣近衛信尹(このえのぶただ)さん:1565~1614が
表紙に「將棊造物」と墨書きしてるものが所蔵されてたらしい。
※後陽成天皇:
1571年12月31日~1617年9月25日(45歳)
在位期間は1586年12月17日(14歳)~
1611年5月9日(39歳)
003:初代大橋宗桂さん著「象戯馬法竝作物」。
↑
清水孝晏さんの表記。
「象戯馬法并(並)作物」?
ちなみに、何で「002」は欠番なのだろう??
1616年2月。
詰将棋80問。
美濃判1巻。
大阪の将棋博物館&
京都竜谷大学&
越智信義さん&
故・西村英二さん
所蔵。
↑
西村英二さんは時代や境遇に恵まれたこともあるだろうけど
多数お持ちだなあ。
005:初代大橋宗桂さん著「象戯馬法竝作物」。
1616年。
003の縮小版。
詰将棋80問。
美濃判半裁1巻。
酒田市光丘図書館&
故・西村英二さん
所蔵。
035:初代大橋宗桂さん著「根本宗桂象戯秘傳鈔」。
1692年。
003の再販。
半紙判3巻。
京都府資料館&
越智信義さん&
故・西村英二さん
所蔵。
065:初代大橋宗桂さん著「術知象戯力草」。
1703年。
詰将棋100問。
半紙判3巻。
↑
後陽成天皇って「小将棋」の詰将棋になんぞ興味があったのかな?
1616年1月には徳川家康さんは体調を崩されたっぽい。
「小将棋」の詰将棋作品集献上に興味を持つどころじゃ無さげだな。
初代宗桂さん61歳時の「象戯馬法并作物」(80問)は001『将棋造物』(50問)
の問題を45問含むと森田銀杏さんが解説されてるな。
で、初代宗桂さん没後69年の1703年に何故か
問題数が100問に増えて「術知象戯力草」として出版されてると。
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007:二代宗古さん著「象棋図式」1636年100問。
009:二代宗古さん著「象棋図式」1636年
007の縮小版で内容は同じ。
二代宗古さんの功績のひとつは将棋の禁じ手を
明文化したことっぽい。
「棋道治式三ケ条」
●二歩打つ事ナカレ。
●打歩ニテ詰ム事ナカレ。
●同手三度ハ千日手。
仕掛けの方ヨリサシカエユキナリ。
●逆馬ニ入時、行キ所ナキ馬打事ナカレ。
(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)
015:「仲古将棋記」1653年。
序文が加藤盤斎さんか??
実戦20番と詰将棋8問と駒組6図。
↑
初の実戦集と言えそう。
037:五大宗桂さん著「将棋秘伝」1692年。
将棋博物館蔵。
ということはこれが初の定跡書かなあ?
097:三代宗看さん著「象戯図式」1734年。
1732年享保の大飢饉の頃だ。
通称「将棋無双」。
113:伊藤看寿さん著「象棋図式」1755年。
通称「将棋図巧」。
129:福島萬兵衛さん口伝「象棋珍手選」1768年。
定跡と詰将棋20問。
奈良天理大学&
国会図書館&
故・西村英二さん
所蔵。
六枚落ち定跡最古が掲載されてるはずなんだ。
福島萬兵衛さん著じゃ無く口伝の本なのかな?
1768年だから10代将軍時代。
打ちこわしの頃だ。
275:天野宗歩さん著「将棋精選」1853年三巻。
びりたん所蔵(笑)