世の中にはびりたんには経験が無いご経歴をお持ちの方が

当然だが多数いらっしゃって、とても勉強になる。

上司に対して「なるほど」という言葉は失礼に当たる

と教えて頂いた。

コールセンター等ではそういう指導がされているのだろう。

「なるほど」の相槌が口癖のびりたんは仰天してしまった。

他にも

「本当ですか?」は「俺が嘘を言ってると言う気か!」と

突っ込まれた経験もあるし理解できるが、

「たしかに」、

「参考になります」、

「了解しました」、

も駄目なのですと。

全てびりたんのモロに口癖であり、困ってしまった。

悪い口癖ならば改善せねばならぬと思った次第だが、

コントみたいに直らないのである。

 

これまでに出版された中で、これがスタンダードみたいな

ビジネス敬語の本があれば買いたいと考えたのだが

乱出版状態みたいに思えて、どれを買うか全く見えない。

 

 

仮に、作りかけているが、どうにもしっくりこない。

言い換えると、実感を込めた、心が籠ってる感が無いのだ。

頭が悪いので心底納得できる説明を聞かないと

改善出来ないように感じる。

 

国語辞典編集者様のお話。

 

江戸時代から使われていた「成る程」。
「上手く成る(実現する)程度に」が語源。
「出来る限りに」に近い意味だった。

どのサイト様の説明を読めどもここの説明が理解できないねん。

 

 

あっ、やっと分かった!!

「家主、子供、下人等迄、ふだんは『成程』疎飯(粗末な食物)をくふへし」

当時の表記は『成程』で「なるべく」の意味だ。

実際の当時の用例で示してくれないと分からんやん!!


それが時代が変わり、「確かに間違い無く」という意味が生まれて

深く納得したことを表す現代の相槌の用法が生まれた。
語源的には「なるほど」の相槌に失礼な要素は無い。
近代以降の文豪の使用例を見ても特別に失礼とは思えない。

夏目漱石さんも「なるほど、良いお天気で&なるほど」と
書いてるんじゃん。
芥川龍之介さんもか。
少し前までアナウンサーも放送で「なるほど」を普通に
使用していた。

三省堂さんの『新明解国語辞典』の初版(1972年)に
「目上の人に対しては言わない」とある。
しかし、他の国語辞典は追随しなかった。

「なるほど」は本来、「相手の話に深く納得した場合に使う。
心のこもっていない「なるほど」を
連発していた人が居て、『なるほど失礼説』が生まれたのでは?

「貴様」も松尾芭蕉さん宛てにも登場しており、江戸初期では尊敬語だったものが現代では罵倒語になっている。

「なるほど」の言い換えで登場した「そうなんですね」の
相槌の歴史は1990年代で、21世紀に広まったもので
『なるほど失礼説』と同じく歴史は浅い。

マナー本に従うのはナンセンス。
言葉遣いに正解は無い。

 


ベテランマナー講師も「なるほど」が失礼とは初耳と。

では『なるほど失礼説』の元は?

『なるほど失礼説』の初出は

三省堂さんの「新明解国語辞典 第六版(2005年)」と思われる。

 

言葉を深く捉えた語釈に特徴のある「新明解国語辞典」は1972年に誕生。

豊富な語を簡潔でやさしく説明する点に特徴のある「三省堂国語辞典」は

1960年に誕生。

どちらも出版社の同じ「三省堂」さんである。

その出版社の同じ「三省堂国語辞典」第8版(2022年)では

「なるほど」を「目上に失礼との意見があるが、

昔から、目上・目下の区別なく使う」と否定しているそうな。

 

 

無茶苦茶やんwwww

 

 

 

 

「特別契約フェロー制度」(個人事業主契約)、

スピーチライター(演説をする本人に代わってその原稿を執筆する仕事)、

コラムニスト。

失礼ながら肩書に全く説得力が無いな(笑)

先生曰く「なるほど」は昔から大名が部下に対して使う言葉とのこと。

これ、時代考証のおかしい「時代劇」の話じゃね?

大名の江戸の時代は『成程』表記で「なるべく」の意味だったのでは??

時代を下って夏目漱石さんや芥川龍之介さんの時代でも使われて

いないというわけだし。

 

(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

 

【びりたんの想像を含む結論】

江戸の大名時代は『成程』表記で「なるべく」の意味だった。

「農民は『成程』=なるべく質素な食べ物を食べるべし」とか

御触書に書かれていた。

退屈な自説をラジオみたいに喋り倒す仕事の出来ない上司がいて

部下が「なるほど(棒)」&「なるほど(棒)」&「なるほど(棒)」

の気の無い相槌を連呼して聞き流した。

それが「三省堂」さんの辞書の編集員様だったのか、

2005年に『なるほど失礼説』が国語辞典に掲載された。

一意見に過ぎず、他の辞典の賛同も得られていないのが

今ココ。

ビジネス敬語本にも掲載されてるが、全て一意見に過ぎない。

大名言葉とかいう解説は時代考証のおかしい時代劇が元では?

色々な意見があることを知ってることは有益だし、

どれを買うか探そう。

とりま、「なるほど」をどう解説されてるかが

「踏み絵」だな。