【略歴】

2003年:日本大学工学部建築科卒業

(設計士になりたくて建築系大学を専攻。
「福祉の街づくり」ということで障害者や高齢者に
配慮した建築を学んでいた)

2006年:楽器メーカー、ヤマハ株式会社家具部門退職

(帰宅が毎日22時とかで厳しいと判断)
2009年北九州リハビリテーション学院卒業
2009年田川新生病院入職
回復期リハ病棟勤務(5年ほど)→訪問リハ勤務
介護部訪問リハビリテーションセンター副主任
 

●祖父もモノ作りが好きで自転車を改造したり

色々やっており、小学生時代から手伝いをさせられており

もの作りは面白いと思うようになっていた。

●母が障害のある方系の養護施設に勤めており、

小学生時代に交流会に参加させられていた記憶がある。

●作業療法士になって、木工道具を20万円出して購入し、

片麻痺患者用の腕垂れ下がり防止の車椅子の肘受け等を作ったりした。

手作りカントリー家具を作ってヤフオクで販売したりもした。

●木工は製作時間が5時間とかかるので

新しい物好きもあり4、5年前に3Dプリンターを購入した。

しかし購入当初はやり方も全然分からず1年ほどは放置していた。

コロナ過で暇になり、簡易CADを使って製作動画を参考に

ドアオープナーを作った。

●訪問リハではリハビリ時間が足りず、5、6万円もしない

自主トレの道具を3Dプリンターで作れないだろうか?と

本気で作り始めた。

色々な製作要望の声が集まるようになり、

手を使わず靴下が履けるソックスエイドを作った。

喜んでくれることを知り自主トレ道具も作った。

●ペットボトルオープナーが商品化第1作目となった。

片麻痺女性患者さんに片手で開けられるようにしてくれと

言われて改良した。

友人がツイートしてくれ、バズって、ニュースにも取り上げられ、

注文殺到に対応する為に3Dプリンターを3台購入した。

●ペットボトルが開けられないという新聞コラムを見て

ペットボトルオープナーの写真付きメールを送ったら

読売新聞全国版で取り上げられた。

●販売サイト名「niko」の由来は「ニコニコになってもらいたい」

ということ。

●女性は丸くしてくれとか要望が感覚的。

男性はここの角度がとか要望が小難しい。

●これまでの自助具は使ってみたいと思える

お洒落に欠けていた。

●1)働き方改革により、自助具を作る時間を勤務時間内で

とり難くなり、勤務時間外サービス残業になってきた。

2)材料費の予算が無い。

3)手作り自助具使用による怪我発生時の責任。

などの問題があり、技術継承もし辛く、

自助具を作れる作業療法士が減ってきた。

 

(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)

 

(* ̄- ̄)ふ~ん。

とても勉強になりました。

●川口さんの自助具の特徴は
1)単用途な自助具の方が向いている方用
2)お洒落
と思います。
●びりたんのは自助具を多用途に使いこなせる能力のユーザー向けだ。
1)世界中に存在しない時以外はいちいち作らない、

2)シンプルに機能を追求しデザインは二の次、
というスタンスです。

 

この自助具を使って研削で爪を成形出来る器用なユーザーなら

そもそも練習次第で爪切りで切れる理屈が成り立つ気がする(笑)

みんな勇気を出して練習したから自転車に乗れるように

なるわけですよ。

実際に片手爪切りもやってみたら、爪切りの刃先は大きく開かないし、

逆に爪切りで自分の指の肉を挟んでカットするの

難しくね?と気付いたりもするんです。

第1段階でぎりぎりまで刃先を閉じて爪部分を挟んだことを確認し、

もうひと力加えて爪をカットするわけです。

肉を挟んだら、痛覚があるユーザーに関してはですが

カット前に気付きそうに思います。

もちろん利用者の理解力、身体能力次第で、

無理な方も多いのは理解していますけど。

 

コンビニおにぎりやサンドイッチを開封する自助具。

これ、つまみ部分を猫つまみしてブンブン

振ってあげたら自助具不要で出来るように思うんですよ。

それと、おにぎりもサンドイッチも塩分等多いので

脳卒中の再発率は10年で51.3%だけど

栄養摂取過多は大丈夫?というのが気になります。