【無料部分の続きのびりたん要約】

 

岳史叔父には赤ん坊のとき会ってるかもしれないが

おれは昭和十七年生まれで終戦のとき三歳だぞ。

でも、人生最初の記憶、玉音放送のラジオ放送を皆が聞いていたのは薄ぼんやりと覚えている。

後になって人から話を聞いたり本で読んだりして

そんな場面に立ち会ったような気になってしまった

だけかもしれないけど。

岳史大叔父のことを聞き出そうとする試みは

途中で話が逸れてしまって実を結ばなかった。

東京のアパートで駒をいじりながら、こんど上田に

帰省したらもう一度長塚さんをつかまえて

尋ねてみるつもりだった。