勉強の為に購入してみたもの。

まずはスタンプ駒。

「精良」という宣伝になっています。

 

 

 

紙箱は側面も凝った絵柄がプリントされています。

 

 

 

 

 

紙盤入り。

 

 

正寸盤とのサイズ比較。

 

 

駒は結構小振りです。

 

 

朴材とかかなー?

軽いです。

 

 

 

歩は1円玉の半分の重さしかありません。

 

 

本黄楊駒はその4倍以上の重量です。

 

 

木地成形精度にはバラツキがありますが

悪いものをピックアップするとこんな感じです。

 

 

駒も大きさが揃っていなかったりします。

 

 

スタンプも、押し損ねてかすれているもの、

押す位置がずれているものなどがあります。

また、天童市はトロ箱に積めて出荷するのが

忙し過ぎて、違う書体の駒を間違えて混ぜて

出荷した時もあったと聞いておりましたが、

まさしく、この駒は違う書体が混じっているみたいです。

どなたかが遊んでいて混ぜた可能性もありますけど。。

 

 

しかし、磨かれた駒ではないものの

手で触れて痛いとかはありませんし、

 

 

結構、良い品質の駒だと個人的には感じます。

あ。

ちなみに、歩は余り歩1枚の19枚で、

香車が1枚紛失しておりました。

面白いですね。

 

 

続きまして、もうひとつの彫り駒を。

 

 

蓋の裏。

 

 

この時点では手彫り駒か機械彫りの駒かは

びりたんには判別できませんでしたが…

 

 

ほれ。

どー見ても手彫りですね♪

分かり易い!

 

 

びりたんは右の駒の彫りの癖の方が

好みかなー。

 

 

角の裏の略字彫り。

同じに彫れていません。

 

 

枚数が足りないかも?とのことでしたが

確かに、金が1枚足りません。

木材は何だろう?

王将は3.3gでした。

 

 

銀将間違い探し。

 

 

これはナタギリってやつでしょうーねー。

駒木地の成形精度はこんな感じです。

大きさも角度も色々不揃いです。

 

 

桂馬間違い探し。

 

 

桂馬の裏の略字。

 

 

香車も1枚不足しています。

 

 

香車の裏の略字。

彫る位置がここまでずれるものか??

 

 

ピンボケになっちゃいましたが

「歩兵」の略字彫りです。

これは分業で、一番見習いに彫らせたのかなー?

 

 

歩の裏の略字彫り。

これは彫りの調子を揃えるつもりが

無い彫りに見えますね♪

歩は16枚なので2枚不足していました。

 

 

いわゆる当時の天童クオリティで駒の厚みが

揃っていなかったりはデフォルトですが、

それでもスタンプ駒なんかよりとっても高品質の駒です。

 

 

駒は反るから柾目に木取りせねばならぬと

言いますが、

 

 

 

この板目の駒は凄い反ってますね。

 

 

こんなに小さな木片でもここまで変形するのですね。

勉強になりました。

 

 

お次は折れ盤です。

柾目が綺麗なのでギターなどにも使われるスプルースだと思います。

天面はウレタンか何かを塗装してあるようにも見えます。

 

 

目盛りは印刷と思われます。

 

 

裏面は木目の手触りも感じられますし、無塗装だと思います。

 

 

側面が全周、このような塗装を施されており、

何でだろう?と思っていました。

 

 

 

 

 

 

購入時には気付きませんでしたが、

帰宅後に盤に生じている傷を見て

盤の構造が読めました。

 

 

これは無垢材に生じた傷ではありません。

 

 

 

盤の裏面も、このラインまで塗装してある意味も読めました。

 

 

ベニア板の天面と裏面に鰹節みたいに

薄いスプルースの板を貼って木目がある

無垢材に見えるように工夫した盤ですね。

これは。

 

 

 

760gのDX将棋盤よりも重く、ずっしりとした印象があったので

購入時は無垢材かと思ってしまい、ちょっと勉強したくなったのでした。

 

 

材木屋様でツゲの木を買いました。

ミャンマーツゲ、雲南黄楊、薩摩黄楊、御蔵島黄楊、

その他の地域の国産黄楊、チャボツゲ…

産地を材木屋ご主人様にお聞きしてみましたが

「分かりません」とのお返事にびっくらぽんでした。

まあ本黄楊と思うことにしましょう。

だいたいこんな木から将棋駒は

製作されるわけです。

 

 

直径は68.73mm。

大木では無いようです。

 

 

こいう樹皮なのか。。

 

 

切って印鑑とか作ると飴色に変わりますよ~と

おっしゃっていました。

それで産地をご存じないとは不思議ですな。

 

 

 

切断面には木であることの意味が無くなる

犯罪的な塗装が施されています。

この塗装には見覚えがあります。

箱根で見ました。

寄木細工に使われる木材の丸太の

サンプルに施されていました。

樹皮は確認できても、木材の切断面の

表情が、この厚い塗装のせいで全く

見えなくなっていました。

 

 

何故、こんな塗装を施して、木の良さを殺してしまうのか

お聞きしてみました。

 

 

あ。

こっちの面は無塗装だ。

 

 

塗っているのはボンドなのだそうです。

 

 

ボンドを塗っておかないと、黄楊の木の切断面は

パックマンみたいに割れるのだそうです。

いやー、勉強になりました。

ありがとうございました。

保護しているだけだったとは。。

 

 

 

こういうものも買いました。

見た瞬間に、スペインのグラナダの寄木細工に見えたからです。

お店の方にお値段をお聞きしましたら

「何じゃこりあ!」とこの作品をしげしげと

ご覧になって、これほんとにうちの商品?みたいな

顔をなさって「100円!」とおっしゃいました。

 

 

帰宅後に背面を確認しましたらスタンプが

押してあることが確認できました。

 

 

「GAUDI

MADE IN GRANADA

ESPANA」

と読めます。

やったー!!

 

 

天面は厚いプラスチック板を貼ったかのような

えらい厚いウレタン塗装でも施されているかのような

質感で、寄木の良さを殺している感があります。

他のグラナダの寄木細工も同じような質感なのかが

非常に興味深いです。

真上から上手く撮影するとウレタン塗装(?)の反射を

避け、何とか寄木の質感を撮影できました。

 

 

まだ勉強不足なので箱根寄木細工との製法の違いが分かりません。

 

 

反射するので撮影し難いです。

 

 

骨董市とは別件ですが、沖縄民芸のミンサー織りの

巾着を手に入れました。

 

 

内ポケット付き。

 

 

 

 

 

 

全然そんな柄には見えねぇ~~っ!!