熊本県本妙寺宝物館様2018　その2

中尾山（本妙寺山）の八合目、清正を
葬る浄池廟の上手に屹立する。
昭和10（1935）年は清正の没後325年忌に
当たったので、本妙寺ではその記念事業として
清正の銅像を製作、安置することとし、
その制作を長崎出身の彫刻家北村西望に依嘱した。
同年4月、高さ約8.2ｍに及ぶ銅像は
上熊本駅に到着し、現地まで僧達の読経に
合わせて信者達が紅白の綱を曳いて登り、
台座に据え付けられた。浄池廟裏手から
銅像までの石段も25段区切りで300段に
作られた。
19年4月戦争末期の金属共出で撤去されたが
35年4月に再建され今日に至っている。
熊本市。

https://mainichi.jp/articles/20160427/k00/00e/040/271000c

地震で折れた鎗の先端は修理されたようです。

清正公大尊儀？？

参議院議長松野●●？？

ほら。

何かデカイのもブンブン飛んでる。

台座背面の御文章。

御銅像再建の記
清正公は文武兼備の英雄であり仁
慈の政治家であらせられ又偉大な
る技術者であると共に本妙寺を創
建遊ばされた法華経篤信の大行者
であらせられる
當山再住第三十四世一本院日柱上
人は夙に公の銅像を建設せんと志
せるも果さず　第三十六世一雨院
日等上人は先師の遺志を継いでそ
の達成に努め遂に昭和十年四月公
の第三百二十五遠忌を期に斯界の
巨匠北村西望氏の力作に成る大銅
像を此の地に建立した
然るに十六年大東亜戦争の勃興す
るや幾何もなく本銅像は供出の止
むなきに至り自夾十有七年春風秋
雨徒らに台座を拂ひ訪う人の心を
傷ましめたが本年公の第三百五十
遠忌を機にその記念事業として銅
像復元の議が廣く澎湃として起つ
たのである
偶々清正公がその昔入神の技を以
つて築造された名古屋城は戦火に
依っ大尊儀て消失せしため　株式會社間
組に依って復元することとなり昭
和三十二年六月同社々長神部満之
助氏は今清正公となり此の再建に
奉仕せんがため當山より名古屋城
建設現場に清正公の尊霊をお迎奉
り朝夕その御前にひれ伏して祈願
を籠め遂に三十四年夏御加護の下
目出度く竣工し世人の絶讃を博し
たのである
更に完成後間もない●年九月伊勢
湾台風襲来し未曾有の猛威にも拘
らず名古屋城は　瓦一枚　ガラス
一枚　樋一ケ所の損傷もなく金鯱
燦然　名城厳然と聳え　これを見
た罹災者達はこれ偏に清正公の御
威徳の賜物なりとし益々崇敬の念を
深めると共に力強く復興に立ち
上がったのである

清正公大尊儀
南無妙法蓮華経
此の時修終始斡旋に努めて多大の力
を致された参議院議長松野鶴平氏は
拙僧を同伴して東京に神部社長
を訪れ御銅像復元につき懇請した
るところ清正公に深く歸依敬慕す
る神部社長は欣然として御銅像一
体の寄進を申出られた　依つて
再び北村氏を煩わしこヽに原型の
儘再建を見るに至つたことは誠に
慶賀の至りである
発星山頭松●颯々たるこの地蒼穹
に屹立し旧領肥後の山河を望見さる
ヽ清正公の雄姿を仰ぎ長えにそ
の偉勲を偲ぶよすがとするならば
我等の本懐之に過ぎるものはない
なほ御銅像の再建と第三百五十遠
忌記念事業に當り各方面の御芳志
に預つたが茲に復元の経緯を詳記
し以て深甚の謝意を表する次第で
ある
昭和三十五年四月五日
発星山本妙寺傅燈第丗九世池上義豊