『四つの雨』 | COSMIC荘おばばの日記  心の病と共に

COSMIC荘おばばの日記  心の病と共に

統合失調症を患って、はや6年。幻聴、関節痛、身体バランスの悪さ、耳鳴り、頭痛などに悩みながら、家事をこなしています。COSMIC荘は架空のお宿です。日常生活、猫、嵐のことなど気ままに書いています。

今日は、「出かけるなっ、出かけたら危険だっ、買い物するぞ、暑いぞ、日焼けするぞっ!」と自分に言い聞かせ、おとなしく朝から読書をしていました。

二階の西側の部屋にダニ防止スプレーをまき、掃除をし、寝転んで読めるように、わざわざマットレスを敷き、準備万端整ってから、読書に挑みました。

午前中は、いい風が吹いてきて、涼しくて、もうちょっとで寝そうでしたが、自分を叱咤激励して読了しました。


『四つの雨』(ハヤカワミステり文庫/ロバート・ウォード著・田村義進訳)は、うらぶれた心理療法士のボブが主役です。若い頃から、左寄り思想の持ち主で、貧乏人のためにカウンセリングを行なってきました。ところが、ギャンブルで、有り金すべてをすってしまい、妻を裕福な有名カウンセラーに盗られてしまいます。彼の楽しみは、仕事のあと、バーで旧友と一杯やること、地元のライブハウスで懐かしのロックンロールを演奏することぐらい。しかし、かんじんのボーカリストがいない。オーディションをしていたところへ、突然、歌のうまい美人が現れます。人生に転機が訪れたのです! ところが、彼女は「貧乏はしたくない」というタイプ。文無しのボブは大金をつかむ方法を考えるのですが・・・。


ボブは自分でも「清貧なんてもんじゃない。ただの敗残者だ。青臭いだけだ」と自覚しています。旧友たちは幸せな家庭を築き、郊外へ引っ越していく。妻を寝取った男だって、昔は一緒にデモ行進をした仲なのに・・・。

地元ボルチモアのダウンタウンに残っているのは自分ぐらいです。そこへ美貌と美声の持ち主が現れたのだから、たまったもんじゃありません。絶対に逃げられたくない、と思うのも無理はありません。


どうも、『銭ゲバ』を彷彿とさせる内容です・・・(というと、ちょっとネタバレてしまいますが)。

日本以上にお金がものを言うアメリカという国。お金があれば、幸せなのか、お金はなくても幸せになれるのか・・・考えさせられる一冊です。