1971年1月9日、エルヴィスは青年商工会議所よりエンターテイナーとしては初めての“最も活躍した10人のアメリカ人”のひとりに選出された。
かつて“世の中に悪影響を与える歌手”と酷評されながらも、17年間、己の道を突き進んできたことが報われた瞬間だった。
エルヴィスはこの受賞をとても名誉なことだと喜んだ。
一週間後の1月16日に、メンフィスのエリス・オーディトリアムで受賞式が行われた。
エルヴィスはスピーチでこう語った。
『紳士淑女の皆さん、私は子供の頃、コミック雑誌や映画のヒーローを夢見ていました。
そして私の夢はどれも叶えられました。
私はごく若い頃に悟ったのです。
歌がなければ、夜も明けない。
歌がなければ、友情も生まれない。
歌がなければ、道は開かれない、と。
だから私はうたい続けます』
さらに、この年の9月にエルヴィスは偉大なるポピュラー歌手に贈られる“ビング・クロスビー賞”も授賞している。
【深層その1】
彼の言うコミック雑誌のヒーローとはキャプテン・マーヴェルのことである。