結論から言って、今、湯川れい子さんとある8歳のある女の子をプロデュースしようと動いている。
事の始まりは、昨年に続き、茨城にある知り合いの牧場に、カブト虫の幼虫をもらいに行ったときだった。
昨年もカブト虫の幼虫を学校に持って行ったことで、子供たちから感謝されたPTA会長としては、本当は虫が大嫌いなのだが、意を決して今年も取りに伺った。
そしたら、そこでフォーク・フェスティヴァルなるものが開催されていて、客の数はほとんどが出演者の身内という、かなり寂しいものだったが、音楽好きの僕は一緒に行った娘とステージを楽しんだ。
そんななか、登場してきたのが、ゆっぴちゃんという8歳の女の子と、彼女の父親のtakさんだった。
彼女は、小ぶりなギターを肩から下げていた。良く見ればマーチンのギターではないか!
因みに、48歳のビリーさんが今使っているギターは、ヤマハの3万円のギターだ。
などと、ちょっぴり羨ましがっている僕をよそに、ゆっぴちゃんが歌い始めた。
小さな手を目一杯開き、ギターのコードを一生懸命抑えるその姿が微笑ましい。
彼女が歌った〈リサイクルのうた〉にまず感心する。そして次に歌ったのが〈メロンパンのうた〉だった。
これが実に良いのである。本当に良いのだ。大人には絶対に書けない詞なのだ。
♪あんぱんにはあんこが入っている。でもメロンパンにはメロンが入ってない♪
そんな単純な歌詞なのだが、それをゆっぴちゃんが歌うと凄く良いのだ。
モニター役の我が娘に〈メロンパン~〉の印象を聞く。娘も合格点。
ライヴが終わったあとに、さっそくtakさんのところに行き、“ビリー・モロカワと言います。娘さんの歌に感動しました。何とかこの曲を世の中に出したいと思いました”そう言って、僕は名刺を渡した。
そこからすべてが始まった。湯川さんにも聞かせてみたら、“耳に残るわね”と好感触を得る。知り合いのレコード会社の人間にも持ち込んだところ、こちらも好感触。
さて、これからどうなるかは、まだわからないが、僕に優れた楽曲と、その才能の持ち主とを出会わせてくれたカブト虫の幼虫たちに、まずは感謝である。