1957年1月6日、エルヴィスは『エド・サリヴァン・ショウ』へ3度目の出演を果たした(3回の出演契約の最後となった)。
エルヴィスはこの夜、メドレーを含む7曲をうたった。
このときカメラは、社会問題にまで発展したエルヴィスの“ワイセツな腰振り”に対する大人たちからの非難に対応するため、上半身しか映さないという前代未聞の対処に出た。
まるで釣り堀のウキのようにブラウン管のなかで上半身を上下する2分の1のエルヴィスに、彼を支持する若者たちは不満を露にし、“ホンモノのエルヴィスを見せろ!”とブラウン管のサリヴァンに向かって叫んだ。
いっぽううたい終わったエルヴィスを“非常に礼儀正しい立派な青年”と紹介したことから、大人たちは再びサリヴァンに“地獄へ墜ちろ!”とエルヴィスを擁護するサリヴァンを非難した。
【深層その1】エルヴィスは3回『エド・サリヴァン・ショウ』に出演したが、視聴率はどれも80%を越えた。
【深層その2】エルヴィスはこの日、当時の恋人だったバーバラ・ハーンがその前年のクリスマスにくれた金色のベストと、女優でやはりエルヴィスとデートを重ねたナタリー・ウッドがくれた厚手のビロードのシャツを着て出演している。