1956年8月10日、エルヴィスはフロリダ州のジャクソンヴィルでコンサート(3時30分、7時30分、9時の3回のショウ)を行った。
そのとき彼のショウを見にきたのが、地元の少年裁判所の判事のマリオン・W・グッデンだった。
彼はエルヴィスの1回目のショウを見たあと、エルヴィスの楽屋を訪ね、腰をくねらせたり、突き出したりする動きは青少年に好ましくない動きだとして、その動きを止めるよう命じた。
そして2回目からのショウではエルヴィスはそれらの動きを自重し、小指だけを動かしうたった。
それでも客席を埋めたティーンエイジャーの女の子たちからは、叫声が上がり、失神者が続出した。
この日エルヴィスには逮捕状も用意されていた。
【深層その1】このようなエルヴィスの動きに対してのエピソードは数多い。
同じ頃、エルヴィスはいつもショウの最後の曲として用いていた〈ハウンド・ドッグ〉をうたうのを地元の警察から禁止されたことがあった。
しかし、彼は警察の命令を無視し、〈ハウンド・ドッグ〉をうたった。というのも、エルヴィスが警察の命令に背いたのではなく、もし〈ハウンド・ドッグ〉をうたわなければ、さらなる暴動が起こることを懸念しての配慮からだった。
【深層その2】FBIのファイ ルには、ゴールドのスーツを着てうたうエルヴィスの姿を捉えたものがあり、映画『THIS IS ELVIS』にその一部が登場する。