小松久さんは、“和製ジェームズ・バートン”なりき | ビリー諸川の生涯ロカビリー!!

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僕がもう6年間パーソナリティーを務めているミュージック・バード(衛星ラジオ局)の『ALWAYS ELVIS』のゲストに、あのヴィレッジ・シンガースのギタリストで、元チューブのディレクターだった小松久さんが遊びにきてくれた。

この番組、衛星放送にもかかわらず、ゲスト出演したラインアップは凄まじいものがあり、湯川れい子さんはじめ、佐々木功さん、尾藤イサオさん、小野ヤスシさん、徳光和夫さん、平尾昌晃さん、水木一郎さんなど挙げたらキリがないほど、エルヴィス好きの大物スターたちが遊びにきてくれた実績を誇る長寿番組(現在214回ON・AIR)である。

そんな番組に小松さんも遊びに来てくれて、小松さんが大好きなエルヴィスのバック・ギタリストだったジェームズ・バートンの話を中心に、実際に僕のピグノーズのギター(アンプ内蔵の小型ギター)を使って、エルヴィス・サウンドのうんちくを説いて下さった。

僕はギターの腕前は、ロー・コードをストロークするのが精一杯という程度のものだが、小松さんのテクニックは、本家のジェームズ・バートンから“ジェームズ!”と呼ばれるほどのものであり、そのため弾き手が違うとギターとはこうも幸せなものなのか、ということをまざまざと見せつけられた瞬間でもあった。

収録の帰りに、晩飯を食べるるため中野にある「ヒーホー」という店に寄った。
店主は、故・ジミー時田さんのギタリストも務めた石川マキさんというカントリー・ギタリストである。
僕もこの方にはいろいろとお世話になった過去があり、ライヴの帰りにたまに寄っては、この店ご自慢のジャンボ・ハンバーグを食していた。

小松さんとは既に面識があった石川さんは、すぐに僕らと意気投合し、店に常に置いてあるギターを使って、テクニックの交歓会となった。といっても、ふたりのその指使いが早すぎて、それにあまりにわからないギターの専門用語ラッシュに、僕はその横で黙々とハンバーグを食べているだけだったが…。

石川さんが、チェット・アトキンズ同好会なるものを率いていると聞いて、小松さんも刺激を受け、自分は“ジェームズ・バートン同好会”を発足したい、と熱く語った。

サム・ピックを使って、ギャロッピング奏法をする石川さんと、フラット・ピックを使って、ギャロッピング奏法をする小松さん。
流派こそ違えど、ロカビリーやカントリーのギターに対する熱い思いに境界線はなく、と同時に、ギターという楽器の奥の深さを実感させられた夜でもあった。