おはようございます。昨日の哲学講座の内容は変更があってプラグマティズムでした。アメリカの政治・経済の背景が理解できました。ひと言で言うなら、成果の出ないものは無意味ということです。マーケティングの考え方そのものです。



 さて、今日は「ダンのマル秘マーケティング 16」「ゲームのルールを変える」です。これも「リンゴ対オレンジの比較」と同じ考え方ではあるのですが、それほど本質的な差を求めるのではなく、「サービスの付加」を考えるというものです。例を挙げてみましょう。

 ダンはセミナーや大会形式の催し物を定期的に開催していますが、どこのホテルもサービスに大差はありません。参加者に満足を与える会場となるホテルはほとんど無いというのが実情です。ただし、あるホテルのサービスはダンを驚かし、かつ感動させました。

 そのホテルでは、大規模な大会を催す際に、運営スタッフの部門責任者用に金の襟章を貸し出してくれたのです。そして、その襟章をつけている人の指示は最も緊急かつ丁寧に取り扱うべし、と全従業員に周知してくれたのです。

 大会ともなれば、1000人を越える参加者が集まります。予測不能な事態も起こります。そんな時に、緊急の対処をしなければならないことは日常茶飯事です。でも、運営者側とホテルスタッフが即座に協力体制をとり、適切に対応できることは滅多にありません。そんな運営側のイライラに対し、最大限の協力を約束するのが、金の襟章なのです。

 実際、この金の襟章は機能しました。以来ダンはこのホテルをセミナーや大会の開催場所にずっと指名していると言います。他所のホテルよりやや割高であることなどたいしたことはありません。ダンは満足感にお金を払っているのです。

 このホテルの小さなルール変更(金の襟章をつけている人をVIP扱いする)はほんの些細なものですが、他のホテルとの競争を勝ち抜く大きな力(USP)となりました。ダンは単なる値引き競争で勝負しなかったこのホテルのオーナーに敬意を払っています。別の事例もあります。



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