おはようございます。中部地方は相当強い雨が降っています。イスラム国の人質問題で安倍首相が緊急帰国しましたが、これは戦略的な失敗です。交渉に望む時にはあたふたした行動は墓穴を掘るからです。



 さて、今日は「ダン・S・ケネディの団塊シニアマーケティング 49」「団塊シニアの将来を予測し、ビジネスチャンスを考える 4」です。団塊シニアマーケティングの将来予想を続けます。


8)団塊シニアは、消費者ブランド、あらゆる種類の製品・サービス、娯楽などのターゲット市場としての存在感をますます高めていくだろう

 これには、根拠があります。2010年の統計では、団塊シニアの消費者が使った金額は、成人および中高年世代の消費した金額よりも13兆ドルも多かったのです。

 ダンが例に挙げている、「一定年齢以上の女性」が登場する化粧品広告、トヨタの「シニア向け」高級車CMを代表に、明らかに団塊シニアをターゲットとしたCMの数が急速に増えています。実際、若者向けにモデルチェンジしたラスベガスの純利益が低下したのを手始めに、多くの若者向け広告が期待した売上を上げられない中、団塊シニア向けの広告による利益は着実に伸びています

 広告の世界が「費用対効果」の原理で成り立っていることからすれば、全ての業界で、広告のターゲットとしての団塊シニアの存在が今後大きくなることは必然と言えます。合い言葉は、「団塊シニアの懐を狙え!」です。


9)「メイドインアメリカ」が大きく盛り返すかも知れない

 グローバル化によるコスト削減努力により、多くの生産物の拠点が労働力の安い国に移って久しいのですが、結果として品質の低下には目を覆うものがありました。ブランドに傷がついたのです。一度失った信用を取り戻すことはほとんど不可能に近いというのが業界の常識です。

 そんな中、一部の家具メーカーは一度中国に生産拠点を移しましたが、再びアメリカに戻しました。古き良き時代の家具の品質を知っている団塊シニアにメイドインチャイナの製品はまったく売れないのです。


 ダンは、果物やお菓子などの大型スーパー「ハリー・アンド・デイビッド」が、あたかも国内産のように見せかけてチリ産の果物を売っていることに憤慨して1ページを割いて非難しています。国産品であることに誇りを持て、というのです。

 ダンは果物についてさえ、国産と外国産に価格差をつけることを主張しています。価格弾力性で、メイドインアメリカなら、高くても買われるはずだと言うのです。少なくとも、ダンのような富裕層団塊シニアからは。

 8%を越える失業率、新たな孤立主義や愛国主義が、雇用を海外に流出させた企業に対する風当たりを強めることを予想するダンですが、背後に団塊シニアの視点があることは間違いありません。そして、そのアメリカの動きが10年後には日本の現実になることは、今までの歴史が物語っている通りです。



 今日の記事があなたのビジネスの将来予想に役立つと信じます。

 次回は「ダン・S・ケネディの団塊シニアマーケティング 50」「本は不要か」です。Kindleが世界を席巻するかという記事です。お楽しみに。