おはようございます。今朝の寒さも尋常ではなかったですね。一昨日の帰国時に海外旅行に旅立つ大勢の人とスレ違いました。目的地は暖かい国が多いのでしょう。



 さて、今日は「ダン・S・ケネディの団塊シニアマーケティング 28」「活字媒体とダイレクト・メール」です。ダンは従前から、団塊シニアマーケティングには、活字媒体とダイレクト・メールが重要だと繰り返し強調しています。それを裏付けるデータをダンが公開しています。2011年の調査会社「エプシロン・ターゲティング・データサービス」による調査結果です。

1) 団塊シニア顧客の信頼度の高い媒体は、新聞、および定期購読している雑誌であり、Eメールやオンライン・メディアに対する信頼度は最低。

2) 団塊シニアのダイレクト・メールに対する信頼度は70%以上。

3) 団塊シニアの70%は毎日郵便物をポストで確認する。

4) 郵便物に対して年齢を問わず、人々は「情動的なつながり」を強く感じる。

5) ダイレクト・メールよりもEメールを受け取る方を好むのは若者が多く、地域的な偏りがある。

6) ダイレクト・メールを受け取る重要なメリットにプライバシーを挙げた団塊シニアは50%に近い。



 いかにも予想通りの結果だと思われたことでしょう。


 ソーシャル・メディアが団塊シニアマーケティングにどれほど「無力」か、ということに少しだけ触れておきます。ウェブサイト上の広告に対するクリック・スルー率(ウェブ上の広告やリンクがクリックされた回数を広告やリンクの表示回数で割ったもの)は驚くほどに低いことが分かっています。

 Googleでは40回に1回(クリック・スルー率0.025)に対し、Facebookは2000回に1回(クリック・スルー率0.0005)という数字を見れば、資本を投下する対象として、ソーシャル・メディアがいかに非効率かということが分かるというものです。


 それにしても、アメリカで新聞が退潮しているのは事実です。もう30年も前からその傾向は始まっています。今や、ネット上だけでニュースを得ている人口はかなり増えています。ただし、団塊シニアについては事情が違います。

 今でも団塊シニアの40%は地元の新聞を隅々まで、週3度以上読み、60%以上が少なくとも週に1度は読んでいます。地元紙のすべてを読む団塊シニア女性は男性の2倍、新聞の広告やクーポンを切り抜いたり、新聞広告に反応したりする団塊シニア女性も男性の2倍以上います。


 以上の結果から、ダンは団塊シニアに対する資金計画、投資、インプラント歯科治療・義歯、カイロプラクティック治療、アンチェイジング・スキンケア、ダイエット(団塊シニア向け)、その他ヘルスケアの広告について、最も生産的で収益性の高い広告メディアは、地元紙や新聞の折り込みチラシだと結論を出しています。

 この結果はアメリカだけではありません。日本でも、団塊シニア女性は新聞をよく読んでいます。広告チラシを研究しています。ダンの言葉です。

 「新聞が手に入る限り、団塊シニア消費者、とりわけ団塊シニアの女性消費者をターゲットにしたマーケティングを行う者は、新聞を最大限に活用する必要がある」。


 今日の記事があなたに団塊シニアマーケティングにおける活字媒体・ダイレクト・メールの重要性を再確認したと信じます。

 次回は「ダン・S・ケネディの団塊シニアマーケティング 29」「通販カタログと雑誌広告」です。お楽しみに。