おはようございます。「アベノミクス」という詐欺商法が破れました。経済は急速に悪化していることが発表されたからです。それでも、あなたは投票しないのでしょうか。日本人は不思議な国民だと諸外国から言われています。粗悪品だと分かっているのに無能な政治家を使い続け、自分で自分のクビを締めているからです。



 さて、今日は【ダン・S・ケネディの団塊シニアマーケティング容赦なき戦略 8】「お金の不安」です。ダンはアメリカの団塊シニア富裕層について語っています。それによれば、彼らの純資産は平均70万8,000ドルです。

 しかしながら、上がり続ける医療費や健康状態の悪化、あるいは深刻なインフレ再発の不安にさらされています。リタイアによって、毎週あるいは毎月定期的に給与が得られなくなった不安が拭えない状況の中で生きているのです。

 それゆえに引退を先延ばしする人口が増えています。人は、おおよそ、リタイアまでにある程度の資産を形成し、計算上は長生きをしても十分生活できるお金を貯めておきたいと考えていますが、その計算の根拠がアメリカでさえ壊れつつあります。

 日本の状況はさらに過酷なものです。失われた20年に象徴される非常に長い不景気の波が日本中を飲み込み、十分な貯蓄のできる機会が失われ、年金金額が押さえられ、銀行預金利子ゼロが、もう何十年も続いています。医療にかかる費用も高騰し、医者にかかること自体が団塊シニアの恐怖になっています。


 では、日本ではモノがまったく売れていないかと言えば、そんなことはありません。高額な海外旅行パックの人気は衰えず、高級車、高級家具、高級食材も売れています。そして、その多くを団塊シニア富裕層が購入しています。「あるところにはある」のです。新聞に時折載る「オレオレ詐欺」も、孤独なお金持ちをターゲットにした場合が圧倒的に多いのは周知の事実です。


 団塊シニア富裕層の価値観に適合した商品・サービスであれば、なにげに売れます。その価値観の一つが、「非日常の体験」です。「死ぬまでに一度は」という言葉で象徴される商品・サービスは売れています。冗談のようですが、それを何度も体験するリピーターもいるくらいです。

 団塊シニア富裕層にとって、身の回りをゴチャゴチャにするモノに魅力はあまり感じられません。「断捨離」を考えているくらいですから。むしろ、非常に質の高い満足感を得られる「経験」に魅力を感じるのです。人生の集大成を感じるからでしょう。「私はよく頑張ったから、こんな幸せな経験ができる。人生に乾杯!」というわけです。

 あなたのビジネスにも、団塊シニア富裕層をマーケットにした商品・サービスを用意できませんか。もし、仮にすでにそういう路線でビジネス展開をしているなら、そして、さらなる拡大を望むなら、口コミを起こすことです。

なぜなら、基本的に彼らはネット情報を信用しません。得体の知れない詐欺師のことばが並んでいると思っているからです。でも、信頼できる人のことばなら無条件で信用します。そうやって、人生の成功を手にいれたからです。

 非常に高品質で満足感の高い経験を提供できる、商品・サービスをたった一人に濃密に提供し、虜にしてください。あなたの経験と知識をすべて注ぎ込んでください。きっと口コミが起こります。



 今日の記事があなたの団塊シニア富裕層戦略の指標になると信じます。

 次回は【ダン・S・ケネディの団塊シニアマーケティング容赦なき戦略 9】「ターゲット顧客の分類 1」です。お楽しみに。