交渉 | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


夫-寅次郎がインドに赴任になってから、

今年の8月末で満2年になる。


デリーの賃貸契約は2年契約が一般的。

そして日本と大きく異なるのが

契約更新の際に家賃が10%引き上げられること。


経済発展が目覚ましいインドの、年間の物価上昇率は10%。

それは賃金や家賃も例外ではない。



インドに進出している日系企業は

現地スタッフの賃金の10%アップについて

日本の本社への説明に苦労しているという話も聞く。


近年のインドでは10%アップは当たり前の話だが、

国の経済が行き詰まっている日本人には到底理解しがたい。



寅次郎の職場の日本人も、引き上げられた家賃が

会社からの支給額を上回ってしまうため、

より安い家賃の物件を探すか、自腹を切ることになる。


更新の度に引越しをする人も少なくない。


インド人大家にとって10%の賃料アップは当たり前の話なのである。



わが家の家賃も10%引き上げられたら支給額を超えてしまう。


しかし私たちはこの家が気に入っていて、

引っ越したくない理由はいくつもある。


何階もある普通のアパートと違って、

賃貸に出しているのは私たちが住む1階だけ、

2階にはこの家の持ち主であるマタジ(おばあちゃん)、

3階にはマタジの息子・リシャント一家が暮らしているだけだから、

私たちも何となくこの人たちを家族のように思っている。



普段から私たちに良くしてくれているし、

妊娠中も出産してからも、何かと気遣ってくれている。



それに私はこの家の庭が好きである。

酷暑期でなければ、テーブルとイスを出してゴハンを食べたり、

芝生にシートを広げてみんなでゴロゴロしたり。

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近所にインド人の友人もできた。



これまでの生活で増えてきた荷物をまとめて引っ越して、

今まで積み重ねてきたことをまた一からやるのは大変なエネルギーが要る。



寅次郎と


「引っ越したくないけど自腹は切りたくないから、

率直にリシャントにお願いしよう」


ということに。



会社からの支給額を超えない程度に押えようとすると、

家賃は5%しか上げられない。

それでリシャントが納得してくれるかどうか・・である。



先日、寅次郎とドキドキしながら、

家賃の支給上限額が書かれている住居規定の紙を持って

リシャントに相談に行くと



「こんな紙をわざわざ見せる必要ないよ!

もう家族みたいなもんなんだから!

で、いくらならいいの?」



と直球で聞かれ、



「○○万ルピー・・」



と5%アップ程度の金額を言うと



「交渉成立!」



と、あっさりうお




10%アップはちゃんと契約書にも書いてあるし、

大家は当然請求できることだから

私たちも恐る恐る頼みに行ったのに、

こんなにあっさり交渉成立して拍子抜け・・汗顔



自腹を切らずにこの家に住み続けられることにホッとしたのと、

リシャントが普段から私たちを


「家族のように思っている」


と言ってくれていることの真意を確かめられたような気がして、

とてもうれしかった。


家賃の高騰と、不動産業の競争が激しさを増すデリーにおいて

いい大家にめぐり会えるのは、とても幸運なことである。



この家も、この家の住人も、またさらに好きになった。



できれば赴任中はずっと、ここに住み続けたいと思っている。


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