子供社会 | 夢の!? インド生活日記

夢の!? インド生活日記

2011年8月にインド・デリーへ赴任した夫。12月には、私もデリーでの生活を始めました。夫婦共にインドでの留学経験があり、就職後もインド赴任を夢見て5年。
念願叶っての赴任…今回の生活はいかなるものに!?


以前、このブログで少し触れた、

うちの2、3階に住む、大家家族のメイド、スバーシュ 、15歳。



先週からわが家に住み始めた11歳のモヌ と歳が近いし、

男の子同士なので、きっといい友達になれるだろうと思っていた。



モヌが来てから、スバーシュには


「あなたの友達よ」


と紹介し、スバーシュも仕事の合間に

バトミントンやボールでモヌと遊ぶようになった。


スバーシュは、ジャンムというインド北部の出身で、

2年前からデリーに出稼ぎ来ている。


学校へ行ったことはないと以前話していた。




モヌがわが家へ来てから5日ほど経った日のこと。



うちに遊びに来ていたインド人の友人アディティヤに、


「近所の友達とはどう?」


と聞いてもらった。



すると、モヌは


「スバーシュに子分扱いされて、イヤな思いをしている。」


と答えた。



更にアディティヤが聞いたところによると、

スバーシュが使う言葉もあまりよくないようである

ということだった。



私たちにしてみれば、モヌは、

両親から預かった大切な子供である。


村で素直な子に育ったモヌが、デリーで悪影響を受けて、

悪い言葉などを覚えてしまうのは最小限に留めたい。



「何か嫌なことをされたり、言われたりしたら、

アディティヤや家庭教師を通じて、私たちに言ってね」


とモヌに伝えた。



それからも何度か、夫-寅次郎の自転車で遊んでいるモヌが


「仕事の邪魔だ」


とスバーシュに追い払われたり、

庭で遊んでいたら、上の階のベランダから物を投げられたり

ということがあった。



子供の世界のことなので、私はあまり介入しないようにと思っているが、

何か深刻なことが起これば、私も手立てを打たなければならないだろう。



しかし、同時に気になるのが、スバーシュの心境である。


先週末、プール で楽しそうにモヌが遊んでいるのを

スバーシュは眺めていた。


彼はどんな気持ちでいただろうか。


スバーシュも15歳とは言え、まだ子供である。


生きていくためにメイドとして働かなければいけない自分に対し、

村から来た男の子が、自分が親しみを抱いていた家で大事にされ、

楽しく遊んでいる。



最初はおもしろくて一緒に遊んでくれたが、

時間が経つにつれモヌのことが気に入らなくなるのも

ある意味、仕方がないことなのかもしれない。



モヌには


「あなたがスバーシュと遊びたくないなら、遊ばなくていいよ」


と言っておいたが、

私たち夫婦は、スバーシュに対して今までと変わらず

笑顔で挨拶を交わそうと思う。


これで私たちが彼に対する態度を変えてしまったら、

彼はきっと傷つき、更にモヌの存在を疎ましく思うだろう。



様々な不平等が存在するインド社会の歪みを感じた

今日この頃である。