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本日のアドバイス
<質 問>
「日本人は、なぜクリスマスを祝い、初詣に行くのでしょうか?」
<回 答>
今年も残りあとわずかとなりましたが、先日までのクリスマスムードは
一気に消え、お正月のムードになって来ましたね。
この変わり様は、毎年すごいなぁと思ってしまいます。
さて、敬けんなキリスト教徒は別として、我々大多数の日本人は、キリスト教徒
ではないのにクリスマスを祝い、約一週間後に初詣に行きます。
それも神社だったりお寺だったりするのです。
それが、キリスト教やイスラム教のような一神教の信者から見ると、とても
信じられない行動なのだそうです。
日本は、元々神様を信じる神道の国で、しかも八百万(やおよろず)の神がいる
とされ、ありとあらゆる物に神様が宿っていると考えていました。
日本人は、最初から一神教の信者ではなかったのです。
6世紀、その日本に仏教が伝来し、最初は神道派と仏教派の対立もありましたが、
次第に「神仏習合」という考えが芽生え、日本人は神様も仏様も拝むように
なりました。
16世紀、戦国時代の日本にキリスト教が伝来しました。その後、禁教令が
発令されますが、キリシタンは生き残り、途絶えることはありませんでした。
日本人は、このように様々な神仏や宗教を寛大に受け入れる素地があったんだと
思います。
最初に述べたとおり、一神教の信者から見た、「日本人は、なぜキリスト教徒
ではないのにクリスマスを祝い、その約一週間後に、神社やお寺に初詣に
行くんだろう?」という疑問の言葉を聞いたときは、確かに日本人は妙な行動を
しているなぁと一瞬思いましたが、歴史を振り返ると、別に妙なことではなく、
極々自然なことなんだと再認識しました。
まぁ、ほとんどの日本人がこのような疑問を持たずに、クリスマスを祝い、
初詣に行っていると思いますが・・・
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