ネイティブレベルバイリンガル習得の理想のアプローチ | ハル・アキのパパの独り言

ハル・アキのパパの独り言

ダブルネイティブバイリンガル育成への挑戦と成功。ハル&アキの言語習得旅。親としての学び、バイリンガル教育の戦略、子供の言語発達支援、家庭での英語環境作りの秘訣まで、具体的なヒントを紹介します。

英語教育における理想的なアプローチは英語の先生に任せるとして

バイリンガル教育を実践する際、特に幼児向けの英語教育番組には慎重な選択が求められます。
 
私自身、日本で一般的に提供される英語教育番組に不満を感じていました。
 
日本における英語教育関連の多くの番組は、英語を話せない親が「良い発音」と思う教材に基づいて作成されており、
 
ネイティブレベルのプロソディや自然な言語の流れが欠けています。
 
そのため、今回は英語ネイティブが英語ネイティブの子供向けに作成した質の高い番組を紹介し、
さらに日本で評価されている番組との比較を通じて改善点を考察します。
 
 

 

アメリカの幼児向け英語教育番組のおすすめ

 

  1. Sesame Street

    • 長年にわたり教育的価値が高く評価されており、言語習得における自然な会話や歌を通じて、英語のリズムやイントネーションを学ぶのに最適です。
  2. Bluey

    • オーストラリアのアニメーションで、家族の日常生活を描いており、自然な会話やユーモアが豊富で、英語の微妙なニュアンスを学ぶのに適しています。
  3. Peppa Pig

    • イギリスのアニメーションで、短いエピソードと簡単な言語表現が特徴です。英語の基本的なフレーズを楽しく学ぶことができます。
  4. Dora the Explorer

    • インタラクティブな要素が強く、子供たちが参加しながら英語を学ぶことができます。
  5. Curious George

    • アメリカのクラシックなアニメーションで、好奇心旺盛なサルの冒険を通じて、楽しく英語を学ぶことができます。
  6. Daniel Tiger's Neighborhood

    • 情緒教育と英語学習を融合させたアニメーションで、日常生活に役立つフレーズを学べます。
  7. Mister Rogers' Neighborhood

    • やさしい語り口と丁寧な説明で、英語を自然に学ぶことができます。
  8. Paw Patrol

    • 英語の基本的なフレーズと語彙を学ぶのに適しており、子供たちに人気があります。
  9. Doc McStuffins

    • 医療をテーマにしたアニメーションで、子供たちに優しい英語表現を学ぶ機会を提供します。
  10. Sid the Science Kid

    • 科学をテーマにしたアニメーションで、教育的要素が強く、英語のリスニングスキルを向上させます。

これらの番組は、ネイティブスピーカーが自然に使う言語表現を豊富に含んでおり、子供たちが自然な英語を身につけるのに非常に有効です。

 

実際、私の子供もこれらの番組を通じて英語の感情の流れや音のニュアンスを学び、ダブルネイティブスピーカーとしてのスキルを習得しました。

 

 

クラスタリングとコンボリューションメソッドの宣伝

クラスタリングとコンボリューションメソッドにおいては単にこれらの番組を視聴させるだけといえばそれまでですが

子供をいくらかは観察をおこない。次になにを聞かせる、見させるの調整は行います。

 いきなり日本の幼児にセサミストリートをみなさい。一日何分なんてノルマをあたえたところで97%は失敗します。

 むしろ害となって生涯英語ぎらいにもなりかねません。

 セミリンガルの危険を回避しながら、セサミストリート級の番組に導くメソッドが

クラスタリングとコンボリューションメソッドです。

 2歳から3歳半ぐらいまで親はたった1年半しっかり伴走することで

 

 

 

日本の英語教育番組とその課題

 

一方、日本人が作成したもしくは日本人向けにつくられた英語教育番組についても考察します。以下は、日本で評価されている番組のリストとその特徴です。

  1. えいごであそぼ

    • NHKが制作している幼児向けの英語教育番組です。歌やゲームを通じて楽しく英語を学ぶことができます。しかし、発音やイントネーションがネイティブレベルに達していません。
  2. ペッパピッグ

    • 日本でも放送されているイギリスのアニメーションで、簡単な英語フレーズを学ぶのに適しています。日本語吹き替え版もありますが、英語版の視聴を推奨します。
    • これは先ほど推奨にもかきましたが日本で意外とこれは推奨されています。ところがここも罠があります。
    • かなりシラブルベースの発音で構成されており、アメリカ英語とは若干ちがいます。このあたりの認識をお子さんにさせる必要があると思います。言葉の説明では幼児につたわりにくく親の工夫も必要です。
  3. ミッフィーとおともだち

    • オランダのアニメーションで、シンプルなストーリーと明瞭な発音が特徴です。日本語吹き替え版もありますが、英語版の方が言語習得に適しています。
  4. スーパーシンプルソングス

    • YouTubeで人気の歌を通じた英語教育コンテンツです。リズムとメロディを通じて英語の基本フレーズを学ぶことができますが、発音の自然さに欠ける場合があります。
  5. パウ・パトロール

    • カナダ制作のアニメーションで、日本でも人気があります。基本的な英語フレーズを学ぶのに適していますが、日本語吹き替え版が多く視聴されることが課題です。
  6. ディズニー英語システム

    • 視覚的に楽しいですが、コストが高いことが問題。語彙的には英検4級程度までで、ネイティブ級には程遠いです。
    • 上位音素は不十分と思われます。
  7. リトルチャロ

    • NHKが制作した英語学習アニメーションで、ストーリーを通じて英語を学ぶことができますが、ネイティブレベルの自然さに欠ける場合があります。
  8. ワールドワイドキッズ

    • 幼児向けの英語教育プログラムで、歌やゲームを通じて英語を学ぶことができますが、発音の自然さやネイティブらしさが不足しています。
  9. ミライコイングリッシュ

    • オンライン英語教育プログラムで、アニメーションを通じて英語を学びます。コンテンツは楽しいですが、ネイティブレベルのプロソディには欠けることがあります。
  10. イングリッシュ・アドベンチャー

    • 冒険をテーマにした英語学習コンテンツで、子供たちが興味を持ちやすいですが、ネイティブスピーカーによる自然な発音や感情の流れが不足していることが課題です。

改善点と統合アプローチの提案

幼児向け教材は本人のきっかけになれば成功だとおもっていいでしょう。
実際どの教材であっても2%程度はペラペラになっています。教材の種類にはあまり差はなくいずれにしてもバイリンガルになれるお子さんは2%とか3%でそこから外れた場合ほとんどの教材は効果がないといえます。
辛口の評価をすると、成功率2から3%ということはほとんどの場合効果がないといって過言ではないでしょう。
成功した場合であってもCEFRのB2ぐらいまでが基本的には教材の限界となっています。
プロモーションに出演するお子さんはそのなかからCEFR C1以上のお子さんがピックアップされ広告塔となっています。
あとはお子さん次第です。

日本の英語教育番組は、多くの場合、ネイティブスピーカーの自然な発音や感情の流れを完全に再現することが難しいという課題があります。

 これに対して、アメリカやイギリスのネイティブスピーカー向けの番組は、その自然さとプロソディが大きな強みとなります。しかしながら日本の環境下でこのプロソディを習得する土俵にお子さんを登らせる必要があるところが欠点といえば欠点となります。

日本の教育番組における改善点としては、以下の点が挙げられます。

  • ネイティブスピーカーの起用: 発音やイントネーションの自然さを高めるために、ネイティブスピーカーを起用することが重要です。とはいうものの、日本人プロデューサーの台本ではネイティブ本来の自然さがうしなわれたものがほとんどです。近年演劇を訓練されたネイティブスピーカーを起用した教材も誕生しています。
  • リアルなシチュエーションの導入: 子供たちが実際の生活で使う言葉や表現を学ぶために、リアルなシチュエーションを取り入れることが必要です。この点日本人のお勧めにあがる番組はそもそもここに重大な欠点をかかえています。
    英語話せない親がきれいな発音だとおもうものが採用されることがおおく実際の省略表現からは乖離がおおきいのが欠点となっています。
  • 感情の流れを重視: 英語の感情の流れやニュアンスを理解するために、感情豊かなシーンを取り入れることが効果的です。この点が改善案とはいうものの現実的な改善は現状では絶望的です。

結論

英語教育において、ネイティブレベルのプロソディと自然な言語の流れを重視することが非常に重要です。アメリカやイギリスのネイティブスピーカー向けの番組を活用することで、子供たちが自然な英語を身につけることができます。これに対して、日本の英語教育番組には、発音や感情の表現に関する改善の余地があります。現状を正直にいうと絶望に近いイメージはぬぐえません。

 

 

今日のひとりごと

最近つぎのような記事がでていました。

 

 

この記事では タイトルに ココメロン は見せるべきではない という 論調での話が書かれています。

この記事の内容は心に留め置くべき重要な点をさしています。

 

 

米国小児科学会(AAP)の学会誌「Pediatrics」に2011年に発表された研究によると、テンポの速いアニメを9分間見ただけで未就学児の実行機能が低下していた。刺激が急ピッチで続くと、情報を効率的に処理する脳の能力が圧倒されてしまい、注意の持続時間が短くなったり自制が難しくなったりする。

 

 ネイティブ級バイリンガル子育てに関与している私の意見もここは強く同意するものがあります。

ただし このような番組ばかりを 子供にみせるわけでもなく、他の番組もあります。

 そのような番組が混ざっているというレベルであれば問題はありません。

 

ビデオ学習はの問題はココメロンにかぎらずインタラクティブ環境でないことによる弊害をうけるお子さんが一定数存在するということになります。

 意外とビデオ学習耐性の高いおこさんも存在しているのも事実です。

おそらくですが一方方向で対話がないことに気が付くお子さんがいるのも事実です。

 仮に9分で実行機能が落ちたとしても、それは回復できます。問題は回復時間をお子さんに与えない場合です。

 ただしこのような番組を起床から就寝まで見た場合とまでいかずともおおよそ2時間の日々の視聴で

言語野に重大な問題を抱える可能性は3割ほどあることが報告されています。

 

 また パカパカ問題といわれる画面のフラッシュなどで障害を受ける場合もありますので親としては何であれビデオインプットに関してお子さんをしっかり観察することはいうまでもありません。

 

 自分の子供がこの不幸な3割に該当する可能性を考えると、スクリーンタイムに制限をかけたり、ぺパピッグのような比較的シラブルベースでのんびりとした話をつかうこともできます。

 なにも ココメロンだけが 学習コンテンツではありません。ココメロンがある一定の割合で混ざってるぐらいなら問題はないのです。メインに使う必要もないことも事実です。

 

 また重要なことが ビデオ学習そのものが基本的にはあまり歓迎されません。対話が完全に不足しているためです。

そこで親が一緒に視聴に参加して子供のよこで インタラクティブ環境を模擬してあげることが重要となってきます

特に2歳ぐらいでは基本的にビデオ学習は推奨されません。しかし外国語インプットには一種の必要悪ともいえます。

そのために親がコミュニケーションをとること、伴走すること、またビデオ学習が一方方向であることをお子さんになんとなくほのめかすことを繰り返すと、お子さんはなんとなく理解してきます。

 

 親の監督が重要ということになります。

 

しかしながら 次ような心の声にはこの記事では対応ができていません。それらはもっと別に機会にすこしづつです。

 

  1. 根拠の不足

    • 特定の実験結果から一般化するのは適切ではない
    • 他の研究結果との整合性が示されていない
  2. 対話の重要性の強調が行き過ぎ

    • 双方向の対話を常に必要とするのは現実的ではない
    • 子供の自主的な学習意欲を阻害しかねない
  3. 視聴時間の制限提案が現実的ではない

    • 子育て中の親には時間的余裕がない場合も多い
    • 子供の個性や生活リズムに合わせた柔軟な対応が必要
  4. 特定コンテンツの排除は論理的飛躍

    • 全てのキッズコンテンツが同じ影響を及ぼすわけではない
    • 適度な視聴なら問題ないという指摘も必要
  5. 子育て不安を煽りすぎ

    • 子供の発達は個人差が大きく一概に判断できない
    • 親の裁量と工夫による対応が重要であると強調すべき
  6. 代替コンテンツの提案が不足

    • ぺパピッグ以外の具体的な選択肢が示されていない
    • 多様なジャンルの作品を組み合わせる必要性を認識すべき

親の監督が重要ということになります。という表現は具体性がないのですがこれもまた期をみてかくことがあるかと思います。