デルタ株が広がったことで都市圏では医療崩壊が起きています。

 

非常に感染力の高いウイルスなので、経済を回しながらであれば感染拡大は致仕方ない側面はあります。

 

ただ政府のメッセージの発信の仕方が下手すぎるのではと個人的には感じます。

 

 

政府のメッセージは基本的には「ただのお願いベース」です。

 

ただ言うだけ。

 

もしくはそう相手(国民)に受け取られている。

 

これでは伝わりません。

 

 

行動変容をお願いする場合は基本的には相手に「納得」をしてもらわなければ相手は行動しません。

 

セールスと同じですね。

 

説明や説得ではいずれ相手からクレームが出ます。

 

納得をさせておくとクレームが出ないのが営業の基本です。

 

 

相手からYesを取らない限り、法で縛る以外は難しいのです。

 

納得して自粛してもらうには、以下の3つの要素を相手に感じさせなければなりません。

 

 

1.ビジョン(期待)

2.インセンティブ(報酬と罪悪感)

3.矛盾の解消(誠実性)

 

■1.ビジョン(期待)

今の状況だと、自身や社会が具体的にどうなるのか?

 

対策のその先のビジョンなどが国民に伝わっていません。

 

国民には政府がビジョンを持たないまま、ただただ後手に回っている様に思われています。

 

これだと期待が持てないのです。

 

ゴールが見えないのですから。

 

現実にゴールはないかもしれませんが、一定のゴール設定をもう少し明確にする必要はあると思います。

 

ある程度のビジョンを見せないため、危機管理意識としては政府は楽観的、場当たり的に見えてしまい信頼が持てない。

 

これは痛いです。

 

 

想像力の高い人は、未来を察して事前対応できますが、想像力の乏しい人はそこまで危機意識はありませんので、感染を広げてしまっています。

 

また会社員ともなると、生活がかかっていますし、組織や顧客への迷惑を考えると、経営者の指示がないと休みたくても休めないのが現状です。

 

政府は企業経営者向けの発信も弱いのが致命的です。

 

経営者も政府の青写真が見えないため信頼感に欠けており、指示に従いたくても従えません。

 

 

■2.インセンティブ(報酬と罪悪感)

 

人間は報酬が見えると頑張ります。

 

逆に報酬がないと頑張りません。

 

政府はこの要素を巧みに操れていません。

 

 

そして強い痛みで人は動きます。

 

コロナの痛みというよりも生活ができなくなる痛みを優先して国民は行動します。

 

 

この痛みを超える痛みか、それにとって代わる報酬がないと人は行動を変えないのです。

 

 

ウイルスが人を介して感染することが感染の基本であれば、

 

国民にインセンティブを与えていない、もしくはメリットを感じさせていないことで行動抑制が効いていないのも感染が広がっている一つの要因です。

 

インセンティブとは、目標達成のための要因や刺激のことです。

 

ここでいうインセンティブとは給付金や手厚い補償です。

 

財政的にできるできないは別にして、

 

ある程度の給付金や公平な補償、人流抑制の期間、目標数値などを明示できれば、真面目な日本人の多くは指示に従うでしょう。

 

もちろん指示に従わない人もいるでしょうが、給付金をもらった人の多くは、受け取っておいて行動抑制を全くしないわけにはいきません。

 

それは少なからず「罪悪感」を感じるからです。

 

給付金を受け取った以上は約束を果たすという律儀な国民が多いからです。

 

なので危機感を感じていない人に、お願いベースでは動くわけはありません。

 

 

■3.矛盾の解消(誠実性)

 

政府は国民に幾つかの矛盾を与えてしまっています。

 

⑴.指示する側の矛盾

 

国民には人流抑制と言いながら、指示している人たちが抑制行動をしていない報道が流れるたびに国民の関心はその矛盾に向かってしまいます。

 

 

⑵.人流抑制とロックダウンの矛盾

 

政府は人流抑制と言いながらロックダウンは否定しています。

 

 

人流抑制を求める理由は、人から人への感染が最大の問題だからですよね。

 

人流抑制の最たるものがロックダウンだと思うのですが…

 

 

ロックダウンの是非はともかく、

 

人流抑制は進めておいて、ロックダウン的な措置はエビデンスがないという政府見解にはやはり矛盾があります。

 

ロックダウンは法律的、財政的、時間的に今の日本では難しい。

 

それは理解しますが、感染の抑制としてロックダウンは他国であまり効果を発揮していないから否定的?

 

これが事実なら、人流抑制にも意味はないのでは?という矛盾が生まれます。

 

 

人との接触が感染源であるなら、ロックダウンで防げるはずでは?

 

ロックダウンについては「今はわからない」というのが答えかと思いますが、

 

ではなぜ感染が広がるのか?この疑問は残ります。

 

察するに

 

デルタ株は感染力が高くウイルスのエアロゾル(マイクロ飛沫)が空気に舞って部屋から部屋への移動でも十分に感染が広がっている可能性があります。

 

その可能性がどの程度あるのか科学的な検証結果を待ちたいと思います。

 

まとめ

 

長々と語りましたが、政府のメッセージがいずれにせよ矛盾が多く説明ばかりで納得させていないことに問題を感じます。

 

私なりの考察でした。

 

 

ただ今も寝ずに働いておられる政府関係者、医療関係者、ワクチン接種会場を作ってくれている役所の皆さんへの感謝は忘れてはいけません。

 

本当にありがとうございます。🙇‍♂️

 

日本の医療レベルは間違いなく世界でもダントツでトップクラスです。

 

そのおかげで比較的死者が少ないのは疑いのないところです。

 

 

やはり未知のウイルスに対しては、1年や2年ではなかなか難しいものがあります。

 

どこの国でも苦戦していますから。

 

この記事を書いている今現在においては、東京はピークアウトし始めているかどうか微妙な段階に入っています。ピークアウトを願いますが。

 

私が住む愛知県はまだこれからピークが来そうです。

 

 

引き続き、自分ができることは何か?

 

を考え警戒しながらも心と身体の健康を意識して生活してくださいね。

 

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