一部報道にて
「ワクチン、若年層の2割弱「接種しない」都が調査結果」と
朝日新聞が報じたことに批判が上がっています。
要は上記の「若年層の2割弱が接種しない」という表現方法が
若年層の接種率においてマイナスの影響を与えるのではないかというものです。
もちろん、接種率にマイナスの影響を与えるという視点は
あくまでワクチン接種をしてほしいという思想的立場に見た側の意見としてです。
調査内容によると、20代に関しては
「ワクチンを絶対に接種しない」
もしくは
「ワクチンをおそらく接種しない」
と答えた人の割合が
男性19%
女性18.8%
ということで20代全体の約2割がワクチン接種に対して消極的ということです。
表現方法でこうも印象は変わる
表現方法というものは上手に変えると
とても受け手に与えるインパクトが変わってくるものです。
例えば
「20代の2割が接種に消極的」という表現と
「20代の8割が接種に前向き」という表現では
受け手の印象はずいぶん違って見えませんか?
例えば、下記のような表記があったらあなたはどちらを選びますか?
「脂肪分20%」
「脂肪分80%カット」
当然、後者の方がインパクトを感じますよね。
このように何かを説明する際には、数字に限らず、表現方法を変えると印象が大きく変わります。
このことをフレーミング効果といます。
マーケティングの世界では基本とも言えるくらい多く使われている手法です。
情報弱者の状態にある人の場合、
報道やブログのタイトルについてリテラシーが薄いために印象そのままで受け止める傾向にあります。
物事の裏側を全く見ないで感情的になる人もいます。
なので、20%消極的という数字が出てきた場合は
すかさず、80%は積極的もしくは前向きなのかな?くらいは
気づいていたいものですね。
このような思考をフレーミングし直す意味から、リフレーミング(reframing)といいます。
簡単に説明すると、絵の額縁(フレーム)を変えると絵の印象が大きく変わるように
捉え方を別の角度から変えて表現してみることがリフレーミングです。
特に数字が出てきた時やネガティブ傾向、ポジティブ傾向などの偏りが出るものには、
常にその裏側、側面などを意識して解釈にバランスを取り
再度、捉え直すという観念を持つと情報弱者の状態から脱することができていきます。
リフレーミングの事例
ついでなのでリフレーミングの事例というか捉え方をいくつかピックアップしておきます。
参考にしてください。
- メリットばかり見るのではなくデメリットも調べる。
- デメリットばかり意識するのではなくメリットはないか調べる。
- 辛いことばかりにフォーカスするのではなく、良い側面はないか考える。
- 相手の短所ばかり見ないで、長所も見る。
- してあげてることばかり言うのではなく、してもらっていることも考える。
- 物事を短期的にだけ見るのではなく、中期的、長期的にも考える。
- せっかちな性格の人であれば、裏を返せばスピーディーな人
- 臆病で引っ込み思案な性格の人であれば、慎重で守りが得意な人
上記のような捉え方、考え方の癖をつけていくと
感情に振り回されにくい冷静なメンタルに近づいていきます。
できている人からすると当たり前のことですが、
気づいていない人には意外にできないものなのです。
何事にも基本となる知識や気づき、そして練習は大切だということです。
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