HATチーム一鱚一遊の4月の競技会です。
前月の競技会は悪天候で中止となり、今回も数日前の天気予報では南西強風予報になっていて、心配しちゃいましたが、予報は良い方に変わって、無事に開催できました。
船宿は金沢漁港の木川丸。
落ちギスシーズンの常宿で、船長の気心も分かりますし、船の流し方も理解できているので、安心して釣りができます。
船の流し方は船長によって特徴があったりしますので、初めての船長だと少し戸惑うことがありますね。
曇天&北東風がそよそよ程度で良いコンデイションで釣りができました。
雲が厚めだったので、日焼け止めを塗るのをサボったら、少し日焼けしちゃいました。
これからの季節、曇天でも日焼け止めは塗らなくちゃいけませんね。
参加者は13名。
今回は初参加のN嶋さん(船釣り初めて)のインストラクター役になったので、右舷トモ2番が指定釣り座になりました(N嶋さんが右舷トモ)
左隣は“シェフ”S木さん。
胴突きの釣りを練習中のシェフにもアドバイスを求められたので、実戦で何点かアドバイスをされてもらいました。
どちらかと言えば、N嶋さんよりシェフのインストラクターって感じだったかも(笑)
競技会では自分の釣りに100%集中したいという向きもあると思いますが、HATでは釣技伝授の精神が行き渡っていますので、皆がそれを遵守しています。
とは言っても、実釣中はほぼ100%自分の釣りをしていますけどね。
釣り場は中ノ瀬の航路寄り。
僚船も周辺に見えて、現時点での本命ポイントのようでしたね。
7:40に実釣開始。
胴突き2本仕掛け、ハリス長35cmで始めてみます。
1投目で中型のシロギスが釣れましたが、連発感は無く、あまりピリッとした食いはありません。
潮型があまり良くないようで、上潮で船が結構動かされていて、ラインも余計に出されちゃうのがちょっと釣り辛かったですね。
周りとオマツリしないことを考慮しながら、ラインを出し入れして、止めの間を作ることを意識して、ポツリポツリってところかなぁ~
4隅じゃないし、1尾釣れたところをピンポイントに狙うようなことはできなかったです。
8:30にツ抜け。
10尾/50分ですから、悪くはないペースですが、これから潮止まり~上げ潮(潮尻)で厳しめの条件になりそうなので、もっと貯金を作っておきたいところです。
サイズは中型主体で、20cm超の良型は入りません。
外道はほとんど釣れませんが、赤クラゲがやや多めでしたね。
でも、毎回引っ掛かってくるようなことはなく、2本針で通せるくらいでした。
N嶋さんには出船前に簡単にレクチャーしましたが、実釣中はほとんどレクチャーの必要がなかったです。
釣りの経験自体も少ないとのことですが、レクチャーしたことはほぼそのまま実践してくれて、あまり手間が掛からないというか・・・
後半はキャストもできるようになって、恐らくセンスがよいのでしょうね。
シェフも好調でした。
何点かアドバイスをさせてもらいましたが、私の胴突きの釣りを真似することなく、自分の釣りを探求して、それで結果を出していたのは見事でしたよ(私の釣り方なんて見ちゃいない?)
相変わらず、食いはポツリポツリで、9:20に20尾。
ここも10尾/50分のペースですから、ぴったりと同じペースですね。
スローペースは続いてくれなくてもイイんですけど。
潮は緩んできて、アタリの出方も鈍くなってきたので、ハリス長は30cmに詰めました。
それで、アタリの感知度は幾らか上がりましたね。
そろそろ潮止まりの頃合いですし、ここで、写真撮影を兼ねて、船内を一回りしてみることにします。
左舷は前からH江、O村、S近、J野、N村、K藤の各氏と常に上位争いに加わるメンバーが並んでいます。
ここまでの途中経過は20尾を少し欠けるメンバーが多いようですが、O村さんとS近さんは出遅れ気味かな。
S近さんは前回良かった胴突きの釣り方が通用しないと言っていましたが、海の中も少しずつ春の気配が出てきているので、厳寒期の釣りから少し変えていかなくちゃいけないということなのでしょうね。
ミヨシのH江さんはこれから有利な潮先ポジションになって釣果を伸ばしそうなので、現時点での優勝候補筆頭だと予想していましたが・・・
“天秤の名手”N村さんは今一歩ペースが上がってこないみたいですが、これは天秤向きの条件ではないということなのでしょう。
右舷は前からO崎、M下、S藤、S井、シェフ、私、N嶋の各氏。
休養明けのM下さんはペースが上げられないとのことなので、誘いの後にしっかりと『止め』を入れることをアドバイスさせてもらって、その後は少しペースアップできたとのことで、良かったです。
天秤のエキスパートのS井さんはやはりペースが上げられないでいますが、なぜか外道に好かれて、ホウボウ、ムシガレイ、マダイ、イネゴチetc.と多彩に釣っていましたね。
好調なのはミヨシのO崎さんで、ここまで20尾超の途中経過で、トップを快走しています。
O崎さんは天秤のスペシャリストなのですが、今回はな~んと!胴突きで釣っているとか(どうも釣り方が変だと思った)
上手な方はどう釣っても結果を出しますな。
自席に戻って、釣り再開。
完全に潮が止まってしまったようで、釣りやすくはなりましたが、アタリは減ってしまったような。
それでも、キャストして広めに探って、散発的にアタリは出ますね。
10:30に30尾。
やっぱり、ここはペースが落ちて10尾釣るのに1時間以上を要してしまいました。
上げ潮の時間帯になって、船はミヨシ突っ込みの流しになりましたが、潮の流れは上っ面だけのようで、ちょっと釣りにくい潮型になっています。
キャストして釣っていますが、粘ってしまうとオマツリしやすくなってしまいそうなので、早めに入れ替えるように釣っています。
釣り方はいつも通りに、細かい誘いは入れずにリフト&フォールからのステイだけで釣っています。
ステイは今回は長いステイはせずに5秒+α程度に留めています。
長く待ってもアタリが出るような感触があまり無かったですし、オマツリを避けたいということもありました。
隣のシェフは胴突きで細かい小突きの誘いを入れて、それでアタリを出しているように見えました(ホント、私の釣り方なんて全く参考にしていませんな)
私も真似してそんな誘いを入れたりしてみましたが、上手くいかず・・・慣れないことはやらない方が良さそうです(笑)
11:30に40尾。
ここも10尾/1時間で、なかなかペースが上がってきませんね。
良い群れに当たったのか、少しペースアップして、12:15に50尾。
ただ、食いは浅めで早アワセ気味になってしまうと、掛け損じやバラシもあります。
それでも、掛け損じても、その後にアタリが続くことも少くなかったですね。
その後、私が58尾の時点でN村さんが51尾とのこと。
他のメンバーはあまり釣果が伸びていないようなので、私がトップみたいです。
このまま逃げ切りたいところですね。
この頃から、底潮も流れてきたようで、アタリの感知度も上がってきたので、ハリス長を35cmに伸ばします。
でも、もっと釣れそうで釣れないかなぁ~
ちょっとスランプ的に釣れない時間帯も作ってしまって、ちょっと冴えません。
13:15に60尾。
右舷ではあまり釣れていないので、こんなモンなのかなぁ~って思ったりもしていたんですが・・・
最終盤、ホシザメを連発してしまったり、周りとオマツリしてしまったりで(私が粘り過ぎました)、ダメダメモードに突入。
最後はチャンスを逃しっぱなしって感じで、14時の沖上がりタイムが到来しました。
終盤は失速してしまいましたが、周りもそんなに釣果は伸びていないだろうと思っていたら、ナンノナンノ・・・
N村さんが釣果をグイッと伸ばしていて、逆転されちゃっていました(ガクッ)
終盤に底潮が流れてきて、天秤が優位な条件になったとは思いますが、そんなチャンスを逃さないのは流石はN村さんです。
最終釣果、シロギス 68尾(13~21cm)でした。
外道は、ムシガレイ1尾(20cm級)、ホシザメ2尾、サビハゼ2尾。
船中釣果は24~73尾で、トップはN村さん、私は2番手の釣果でした。
競技結果はN村さんが優勝(今期初V)。
私は前回優勝の八掛けのハンデがあって、順位は4位に降下。
準優勝はH江さん(62尾)、3位はJ野さん(56尾)で、57尾釣ったK藤さんは前回準優勝の九掛けのハンデで5位という結果でした。
初参加のN嶋さんは24尾でしたが、船釣り初釣行としては立派な釣果だと思います。
シェフも47尾釣って、強豪に混じっての上位争いに加わったのは見事でしたね。
シロギスが少し散らばってきた(船長談)とのことですし、細かな誘いに反応する感触もあったり、海の中も春の気配になってきたように思います。
来月の競技会も木川丸での開催ですが、その頃には西側の浅場の釣りも期待できるかもしれませんね。
〈釣行メモ〉 (令和6年4月21日(日) シロギス釣り(仕立船) 於:金沢漁港「木川丸」)
【潮 汐】 干潮9:48(中潮)
【潮 色】 薄濁り
【天 候】 〔天気〕くもり、〔風〕北東5m → 3mくらい
【釣り場】 中ノ瀬(水深20mくらい)
【釣り座】 右舷トモ2番(乗船者13名)
【タックル】〔竿〕極鋭湾フグ178、〔リール〕メタニウムDC-71XG(レフトハンドル)、〔道糸〕PE0.6号
【仕掛け】胴突き2本針(幹糸1.5号、ハリス1.2号(上下とも)30cm or 35cm、ハリス間隔37cm or 42cm 、捨て糸8cm or 10cm) 、針:競技キスSP8号、オモリ15号
【釣 果】 シロギス 68尾(13~21cm)
【船中釣果】24〜73尾
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