甲骨文字講座の3回目。
そろそろ本格的に文字を書くことになるのだろうと、意気込んで行きました。
やっぱり先生のお話が・・・。
開講10分前くらいからお話が始まって、
30分程度で終わればいいなと思っていたのですが
そうは問屋が・・・おろさねぇ~
沢山伝えたいことがあるのは判りますが、早く書きたい~。
私はちょっとイライラしていたのだけど、他の方は平気だったのかなぁ?
やっと書き始めたのは終了45分前でした。
次回はもっと早くから書きたいな~。
一年間で作品を作り、展示するという目的があるので、講座の時間だけではとても無理です。
作品は和歌や俳句、詩、漢文など自由に好きな文字を書いてもいいらしいので、
何を書くか選ばないといけません。
最初に思いついたのは、コクトーの堀口大学訳詩
「私の耳は貝の殻、海の響きを懐かしむ」ですが、
すべての漢字に甲骨文字がある訳ではなくて、現存しているのは発見されたものだけです。
無いものは当て字で、文字を拾って来て揃えることになり
長文になれば文字を探すために絶対字典がほしい。
まず字典を探して買い、久々に辞書を引くという作業をしました。
一つの漢字に何種類もの文字があります
「私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ」は、例えば
「和田史野耳葉貝廼殻 海野比美癸尾懐可糸夢」と表すことが出来ます。
これを甲骨文字に直すと
んん、ん!
ふへぇ~~ めちゃ可愛いくないですか?
けど、いきなりこれを作品として書けるかな?
まあ練習次第鴨。ですが、なかなか大変鴨。
もうちょっと短い二言、四言くらいの物も探したい。
字典の他にも小学校の時通っていたお習字の小川先生(甲骨文字への興味はこの方が切掛です)の書法の本も手に入れていて、それにも幾つも作品例が載っている。
夏と秋が・・・バッタとコオロギ?!
「代」の字がないの~
しかし、できれば自分で探した言葉を書いてみたい。
と思ったら、ブロ友さんが載せていた国木田独歩の「武蔵野」の文章が素敵だったので、
kindleで入手して読みました。
もうビックリするくらい美しい日本語。珠玉の文章です。
国木田独歩を今まで読んだことがなかったのを後悔するくらい。
その中から幾つか気に入った言葉を選び出して、同じように甲骨文字変換。
「落葉浮流」「月光落水」「星斗闌干」「大空白雲」
どれもシンプルで楽しい造形ですね。
幾つか書きたい文字を見つけて置いて、どれを選んで書くのかは
これから先生と相談して・・と言うことになるのでしょうね。
拾いだした文字をちょっと筆で書いてみました。
つい現代書道の筆使いになってしまいそうになるし、
形をなぞるだけなら簡単ですが、単純な線から複雑な形まで、
どう作品に昇華するのかはとても難しい。今の正直な思いです。
でも、なかなか楽しい時間となるのに違いありません。