仙台・福島ツーリング Part9 | 生涯旅人の徒然日記

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気の向くまま走るバイクツーリングが好きです

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ツーリング2日目は仙台市街のスポットを巡り、白石市のホテルへと宿泊しました。

 

そして3日目ですが、本日が最終日となるため、南下しながら沿線スポットへ立ち寄ります。

 

まだ山岳ルートは危険なので、通常のR4ルートで福島市方面へバイクを走らせました。

 

 

国道沿いに「甲冑堂」というスポットがあったので、ちょっと気になって立ち寄りました。

 

「甲冑堂」は、「斎川宿」近くの坂上田村麻呂を祀った「田村神社」の境内にあります。

 

かつて源義経の身代わりとなって戦死した家臣の佐藤継信と忠信の兄弟がいました。

 

 

彼らの妻である楓と初音は、息子を想い心痛めていた老母を励まそうと、兄弟の形見の甲冑を

 

まとって戦からの凱旋を装いなぐさめたといいます。「甲冑堂」には、その楓と初音の勇ましい

 

甲冑姿の一本彫の木像が納められています。それでは田村神社の参道を歩いて行ってみます。

 

 

延暦年間(800年前後)の建立といわれる田村神社ですが、松尾芭蕉をはじめ、多くの文化人

 

たちが訪れた奥州道中の名所でもあります。奇しくも明治初期にお堂を焼失してしまいますが、

 

昭和初期に県内の小学生の善意の寄付金をもとに、見事に再建されたとのことです。

 

 

ちなみに松尾芭蕉と曾良は、「奥の細道」途中の1689年に、このお堂に参詣しています。

 

残念ながら、甲冑堂の内部を見ることはできませんでしたが、そんな歴史を学べました。

 

「甲冑堂」を後にして、引く続きR4を南下すれば、いつしか福島県へとはいっていきます。

 

 

福島県にはいってまず立ち寄ったのは、桑折町にある「旧伊達郡役所」という建物です。

 

明治時代の建物で、上げ下げ窓、下見板張り、玄関ポーチなど、洋風の装飾が施されてます。

 

ベランダの入母屋破風や幕板などは、和風の手法も残る擬洋風建築で、近年整備されました。

 

 

入館には時間が早かったので、近くのコンビニでおにぎりとコーヒーの朝ご飯をいただきます。

 

このお店にはイートインスペースがあったので、開館までゆっくり待つことができました。

 

ちなみに駐車場は広くて入館料も無料ですので、近くに来たらぜひ立ち寄りたいスポットです。

 

 

開館時間になったので、コンビニから戻って、一番乗りで建物内へ入らせていただきました。


ここは、江戸時代にあった桑折陣屋跡の横に建てられた木造2階建ての旧伊達郡役所です。

 

桑折藩は、江戸時代の無城の藩で、江戸時代後期には幕府領となり代官所が置かれていました。

 

 

国の重要文化財に指定されており、1階は郡政事務室に、2階が郡会会議室となっていました。

 

この日は、特別展示としてお雛様人形が飾られていました。今日が最終日だったみたいです。

 

キレイに飾り付けられたひな人形をバックに、フォトスポットとして使わせていただきます。

 

 

1階には「半田銀山」のパネルや資料が飾られていました。半田銀山は桑折町にある廃鉱です。

 

平安時代の807年に発見され、米沢藩主・上杉景勝の時代から本格的な銀の採掘が始まります。

 

1873年に政商・五代友厚が取得して年間20トンの銀を産出しますが、1976年に廃鉱します。

 

 

建物1階の奥には、群長の執務室であった旧群長室があります。建設当初はなかったそうです。

 

写真のおひげの立派な方は、歴代最長の13年にわたり伊達郡長を勤めた「馬場直人」氏です。

 

復旧工事の様子や旧伊達郡役所建造当初の写真など、関連するパネルも展示しています。

 

 

さて、引き続き2階へと登ってみることにしましょう。赤絨毯の敷かれた階段が格調高いです。

 

この階段はかなりしっかり作られていて、今でも安心して歩を進めることが出来ます。

 

文化庁の指導で修理に合わせて耐震補強も行い、災害に強い文化財に生まれ変わっています。

 

 

2階は広い会議室になっています。景色も良く見えますし、開放感がかなり高かったです。

 

140周年を記念し、2023年に開催されたタイムスリップフェスタのポスターがありました。。

 

仮装コスプレ参加大歓迎のイベントで、そのときの衣装も飾ってありましたよ。

 


※Part10へ続きます。

今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。

ではおやすみなさい(^^)。
 

 

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