帯広競馬場の「馬の資料館」を見学して、D216で市街地を少し南下していきます。
今にも雨が降りそうな中、緑ヶ丘公園にある「帯広百年記念館」へとやってきました。
帯広百年記念館は、十勝・帯広の総合博物館で、入館料190円とリーズナブルです。
最初にびっくりするのが、巨大なマンモス像が叫ぶようにお出迎えすることです。
十勝に最初に住んだ人類が、マンモスを追って北方から来たころを表現したそうです。
マンモスの複製は数少ない貴重なもので、2万年前の石器の実物標本もあります。
次に「十勝の自然」ということで、ヒグマやシマフクロウなどの野生生物を、開拓期
以前の自然を模したジオラマで展示し、高山から海岸の湿原へと変化する代表的な
生物を紹介しています。オジロワシとカルガモの剥製が加わったそうです。
つづいて「開拓の夜明けと発展」のコーナーで、開拓の頃の暮らしや道具、十勝で
最初の開拓団体「晩成社」の資料やその時の殖民地・十勝の様子を紹介しています。
帯広の街の形成に大きな役割を果たした「十勝監獄」の展示もあります。
「十勝のくらし」ということで、ワラ製品やストーブ、蓄音器など、生活用具や
その時の街並みを、時代の流れに沿って紹介しています。当時の懐かしい写真や
レトロなバイクも展示していて、それぞれとても興味深く見ることが出来ます。
十勝のアイヌ文化のコーナーでは、伝統的な民具などの資料を展示しています。
狩猟採取、加工、交易、宗教観などを紹介します。カムイへの祈りを伝えるための
祭壇など、十勝地方のアイヌの方から伝えられたものも紹介されていました。
畜力からエンジンを使った大規模機械化農業への変遷と、現代農業における主要な
農畜産物についても紹介されていました。その他、北海道特産の農産物や食品など、
幅広い展示で、飽きることはありません。とても楽しませてもらいました。
雨粒がぽつぽつ落ちていたのですが、見学を終えると青空が見えてきました。
次は、陸上自衛隊帯広駐屯地史料館へと向かいますが、入口で尋ねたところ、
この日は担当者不在とのことで、史料館の見学は出来ませんでした(T_T)。
気を取り直して、自衛隊駐屯地近くのセコマで、朝ご飯を頂くことにしましょう。
今朝は北海道牛乳と「たっぷりナポリタンロール」で、200円ちょっとでした。
やっぱりセコマはいつでも、お金のないツーリングライダーの味方です\(^o^)/。
天気が回復してきたので、市街地を離れ、旧国鉄・広尾線の愛国駅へやって来ました。
「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで、1970年代に幸福駅と共に大ブームと
なった「愛国駅」なので、ゆっくり徒歩で周辺を散策していくことにします。
現在、駅舎は交通記念館内になっていますので、駅舎内を拝見させていただきます。
嬉しいことに見学は無料で、当時使用していた切符やパネル、懐かしの写真などが
展示されていました。これらを見るだけでも、愛国駅の往年を偲ぶことができます。
そして駅舎内にはたくさんのメッセージカードが貼られていて、今でも愛国駅を
たくさんの人たちが訪れて、それぞれの思いを書き残してくれています。
駅舎内の見学もほどほどに、駅のホームのほうへと歩いていきましょうか。
ホームに出ると、9600形蒸気機関車が、とても綺麗な状態で保存されていました。
9600形19671は、1972年まで追分機関区で活躍し、その後1975年に廃車になるまで
帯広機関区にて活躍、広尾線の「広尾線SLさよなら列車」も本機が牽引していました。
※Part20へ続きます。
今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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