桜の花を追いかけて、福島県のあぶくまエリアをバイクで散策してきました。
富岡町から浜通りを南下して、広野町にあるホテルで1泊を過ごします。
翌朝も良い天気でしたので、昨日巡れなかったところも含めて回りましょう。
その前にこちらのホテルは1泊2食付きでしたので、朝食をいただいておきます。
昨晩は刺身定食だったのですが、今朝はバイキングで好きなおかずを取ります。
珈琲やジュースもサービスなので、おなか一杯いただいて出発となりました。
昨日見損ねたスポットを目指し、海岸線沿いの道を快適に北上していきます。
K391沿いに広い駐車場があったので、バイクを停めて高台へと上ってみました。
ウォーキングコースがあって、ここからは海岸線が続いているのがよく見れました。
本日最初のスポットは、楢葉町にある「天神岬スポーツ公園」という場所です。
キャンプ場や宿泊施設、レストラン、温泉などが完備した高台の公園です。
もちろんさくらの花もたくさんあって、見事に満開になっていました。
この公園も震災と原発事故の影響で、震災後数年間は営業を休止していました。
現在では住民の帰還がはじまり、遠方から観光目的で訪れる人たちも増えてきました。
展望台からは原子力発電所も見下ろすことができ、キャンプがしたくなります。
広大な芝生の公園は、子供たちが喜びそうな遊具もたくさん設置されていました。
サイクリング、ドッグラン、バーベキュー場などの設備も整備されています。
手ぶらで楽しめるバーベキューは大人気とのことで、これからの時期イイですね。
さらに、ここでは「天神原遺跡」が発見されたとのことで、案内板がありました。
約二千年前のの集団墓で、土器棺33基、土坑墓49基が見つかっています。
東日本最大の集団墓とされ、それまでの再葬とは別の葬法が取り入れられています。
天神岬を後にして、次はK391で富岡町へと向かいます。この道は空いていて快適です。
道は福島第二原子力発電所を迂回しますが、発電所の姿が遠くからも確認できます。
東日本大震災で起きた第一発電所事故を受けて、2019年に廃炉措置が決定しました。
やがて富岡漁港へとたどり着きましたので、プチ休憩をすることにしましょう。
こちらからも、先ほどの福島第二原子力発電所の姿を見ることが出来ました。
漁港より北側の海岸は、断崖絶壁が続いていて、これより道路は内陸を進みます。
そして次にやってきたのは、街中の「とみおかアーカイブ・ミュージアム」です。
2021年にオープンしたばかりで施設は綺麗で立派ながら、なんと入館は無料です。
富岡町は東日本大震災で、全町避難を余儀なくされるなど、災害の影響を受けました。
そんな災害の被害を後世に残すために、ここには関連資料が多数展示してあります。
住民へ避難を呼びかけた後、津波に巻き込まれて亡くなった2人の警察官がいました。
乗っていたパトカーをはじめとした震災遺産など約430点の資料を展示しています。
震災前の住民の生活の様子と比較しながら、どのような変化が起きたのかを伝えます。
こちらは避難所での生活場所を再現した展示で、被災者の暮らしぶりが伺えます。
また、3D映像と現実空間を組み合わせた「複合現実(MR)」設備がありました。
地震と津波で全壊したJR富岡駅などの震災遺構を疑似体験することができます。
その他、昭和20年から40年代の中央商店街の建物を再現した模型もありました。
災害関連以外でも、富岡町の成り立ちを伝える地域資料や解説が展示されています。
縄文時代のくらしや、岩城氏と相馬氏に揺れる富岡地域、発掘された軍事拠点、
夜の森開拓の歴史、近代農業の発展と灌漑施設、上手岡鉄山と棚倉藩士などです。
※Part6へ続きます。
今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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