北海道上陸4日目、紋別からR239で南下して、湧別や常呂、サロマ湖を巡りました。
さらに、台風の影響で大気が不安定な中、能取湖畔を網走方面へと走っていきます。
そして、能取湖南端の卯原内という集落にある「卯原内交通公園」へやってきました。
1987年の湧網線の廃線に伴い、ここにあった卯原内駅も廃止となりました。
駅の跡地は卯原内交通公園として整備され、ホームやSLが保存されています。
バイクを駐車場に停めて、しばしあたりを見学していきましょう。
「卯原内交通公園」には、入場無料の「網走市鉄道記念館」が設置されています。
資料館は喫茶店「エルコンドル」の2階部分にあり、普段は閉まっているようです。
見学する場合は、喫茶店の人に見学したい旨を伝えて鍵を開けてもらうことになります。
外には、9600形蒸気機関車49643号機とオハ47形オハ47-508が保存されています。
客車の中に入ることができ、畳の休憩所と、昔のままの座席が残っています。
また計呂地の車両より、屋根がついていない分、痛みが進んでいるような気がします。
卯原内からは、能取湖の東岸に沿って、D76を北上するようになります。
沿道には林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれた貴重な木「美岬ヤチダモ」があります。
写真ありませんが、樹齢は推定300年以上で、幹周460cm・樹高37mある巨木です。
能取湖の北端を過ぎて、オホーツク海に突き出した「能取岬」へやってきました。
能取は、アイヌ語のノッ・オロ(not-oro=岬の・ところ)に由来しているそうです。
駐車場からは車両は立ち入れないので、歩いて岬を見てきましょう。
突端には灯台と管理事務所があるのみで、一年を通して素晴らしい風景を楽しめます。
西には能取湖、東には知床連山と、ワイドなパノラマを眺めることができます。
堺雅人主演の「南極料理人」、吉永小百合主演の「北の桜守」の撮影地でもあります。
能取岬周辺の岩礁地帯は、アザラシの生息場所にもなっています。
灯台付近の網走市営美岬牧場には、5月半ばから10月半ばに牛や馬が放牧されます。
さらに、冬になると流氷が接岸し、岬の一角がアザラシの群棲地となります。
しばらく歩くと、八角形の洋風黒白灯台である「能取岬灯台」にたどり着きました。
その八角形の外観は、フランスの技師レオンス・ヴェルニー設計と言われます。
無事に岬の突端まで来れましたが、青空の良い天気ではなかったことが残念ですね。
能取岬からは、D76を一気に下って、網走市街へと向かって走ります。
網走と言えば「網走監獄」ですが、今回は「網走市立郷土博物館」を訪問しました。
1936年竣工の本館建物は、北海道を代表する建築家・田上義也の設計です。
ドーム型の屋根やステンドグラス、らせん階段など、優美な姿は建設当時のままです。
さらに博物館に合わせてデザインした、木製展示ケースも注目ポイントです。
オホーツク文化の展示は、モヨロ貝塚の出土物は昭和20年代に発掘されたものが中心です。
また、近隣の地域から見つかった貴重なオホーツク文化の資料を展示しています。
館内でも目を惹く海獣やクマのはく製は、とてもリアルで見ごたえがあります。
オホーツク文化の人々が作った、たくみな工芸品なども展示されています。
そして近代のくらしや工業製品なども、展示の中に含まれていました。
昭和の一般家庭の家財品などは、身近で懐かしいものが多いので、結構楽しめます。
それにしても、入館料が大人120円とかなり安いのに、展示内容は価格以上でした。
館内1階では、海の動物、森の自然、林・水辺の自然、特別展室となっていました。
館内2階では、旧石器・縄文、オホーツク文化・アイヌ文化出土品の展示や解説です。
さらに、明治・大正以降の開拓の歴史文化や、他にも休憩室が2階にあります。
博物館の見学を終え、雨粒が落ちてきたので、レインウエアを着て宿へ向かいます。
R240で美幌方面へバイクを走らせれば、美幌市街でいったん雨脚が弱まります。
ここぞとばかりに、美幌航空公園にちょっと立ち寄ってみました。
そしてD217で一気に、本日の宿がある北見市街へとバイクを走らせます。
駅前のコンフォートホテルには、早めにチェックインするライダーが多数いました。
台風が接近中なので、みなさん同じことを考えているのですね(^^;)。
チェックインを済ませたら、大浴場に入って早くもリラックスモードへ突入です。
コミュニティプラザ パラボの地下で食事を済ませて、セコマで買い出しします。
さて、明日も台風の影響は残りそうなのですが、今晩はゆっくりくつろぎましょう。
※Part15へ続きます。
今日はここまでで終了です。
最後まで閲覧いただきまして、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
ではおやすみなさい(^^)。
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