GIVIケース故障! | 生涯旅人の徒然日記

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愛用しているGIVIのトップケースE43NTLですが、いつしか鍵の回りが渋くなってきて、終いにはキーが回らなくなってしまいました。このときは運よくロックに失敗していたらしく、無理やり開けることが出来ましたが、これでは出先でケースが開けられなくなりそうで使えません。

GIVIのケースは蓋を閉めてから、PRESS部分を押してキーを回しますが、潤滑剤を注入してみてもダメなので、おそらくキーシリンダーが逝かれてしまったのではないかと思います。このケースも粗大ごみになってしまったのかと諦めかけましたが、ダメもとでネットで調べてみました。

するとヤフーショッピングにて、GIVIの交換用キーセットが売られていました。30%オフの1760円ですが、送料が770円かかるので、結局2530円で購入することになります。モノは3日ぐらいでとどきました。

型番Z140NRのGIVIケース補修用キーシリンダーセットは、標準でセキュリティキー採用されているモデルを除く、すべてのケースに対応しています。GIVIのキーは番号による複製・再発行ができないので、紛失した場合はこちらに交換になります。

さて交換作業ですが、まずはケースの古いキーシリンダーを取り外します。ケースの蓋を開けて、ロックセットを固定している内側のビス2本をプラスドライバーで外します。

ベースロック解除ボタンを押しながら、ロックセットを下側に引き抜けば、ケースから取り外すことが出来ます。

キーをロック解除の方向へ回します。しかし、よくよく見ると構造は比較的シンプルなことに気が付きます。

続いて回転ツメを外します。回転ツメとは写真の資格で囲った部品で、キーの回転に合わせて稼働する部分になっています。

まずは回転ツメを固定しているクリップを外していきます。クリップは弾力ではさまっているだけなので、ドライバーなどで広げながら外すことになります。

回転ツメを抑えながら、マイナスドライバーをクリップに引っかけて外します。このときクリップの紛失に注意してください。クリップが外れれば、回転ツメを手前に引いて、取り外すことが出来ます。

回転ツメを外すとスチールボールとスプリングがあるので、こちらも紛失しないように取り外します。

キーを挿したままキーシリンダーを引き抜きます。古いキーとシリンダーは再利用しないので、処分してしまってOKです。

ブラックブッシュを裏面から押し出して、ロックセットから引き抜きます。こちらも再利用しないので処分しましょう。

こちらが取り外した部品ですが、スプリングとボール、回転ツメは再利用するので、なくさないようにしてください。

こちらが新規に購入したキーセットになります。ブラックプッシュとクリップは古いものを使わずに、新しいものを使ってください。

まずはブラックプッシュをロックセットに取り付けます。このときブラックプッシュの突起部をロックセット側の溝に合わせて差し込みます。

交換するキーシリンダーにキーを挿し込んだ状態で、ブラックプッシュの内側にセットします。セット出来たら、キーをロック解除側へ回しておきます。

ロックセットを裏返して、スプリングとボールを元に戻します。回転ツメがセットされるまで、取れやすいのでなくさないように十分注意してください。

回転ツメをロックセットへ取り付けていきます。このとき丸と四角の部分が合わさるようにはめ込みます。

クリップをラジオペンチでスライドさせるように取り付けます。このときクリップが飛ばないように注意してください。

これでキーシリンダーが固定されたので、キーを回して動作確認をします。回らないようならば、どこかの手順が間違っています。

キーをロック解除にした状態で、ロックセットをケースへ組み込みます。ベースロック解除ボタンは押したままで、ロックセットの点線部分がケース側の点線部分に差し込まれるようにセットします。

キーシリンダーの交換が完了しましたので、ケースをバイクに装着してみます。蓋の開閉とキーロックを確認しましたが、問題なく機能していたのでこれで大丈夫かと思います。手持ちでは最大容量のケースですので、壊れたと諦めずに修理出来て本当に助かりました。

GIVIのケースで、キーの回りが渋くなってきたら、買い直しするよ十分にリーズナブルですから、早めにシリンダーの交換をしておいたほうが良さそうです。

終わり