自転車で糖尿病を克服した! -72ページ目

超まじめな固定車体(ピスト)詳細レポート!


スチームローラーとキャノンデールシナプス
これはつい数時間前に撮影された2台の自転車の図。世田谷B地区内に存在するとあるスーパーの前で撮影されたショット。“固定式単段ギア付き”自転車と“自由式多段ギア付き”自転車のペアだ。そう、今日はほんの十数キロのサイクリングに行ってきた。その帰りに酒の肴を買うべくここに駐車した…というわけだ。

私もなんとか固定に慣れてきて、実用でも結構使えるようになってきた。それにしてもこいつは不思議な乗り物だ。ギアが一段しかないのに妙に楽しい…。足がダイレクトにタイヤにつながってる…。詳しくは順々にレポートしていこう…。


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さて、ちょっとブログの更新期間が空いてしまった。

まぁ確かに忙しかった。なかなか自転車に乗る暇もなかった…というのは確かに真実だ。

だが、実を言うと“我が家の新型戦闘機”であるところの「スチームハリケーン」に全く乗れなかったわけではない。

距離はそれほどではないが、ちょくちょくと乗るようにしていたので、実は“固定車体”というものに結構慣れてきた。その特性もなんとなく掴めてきた…というわけで、今日のブログ記事は、演出なし、特殊CG効果なしの大真面目ピスト詳細レポート!

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で、まずは「ピスト」という呼び名。

実はこれに最近すこし違和感がある。ピストという名前は、本来は競輪専用の“単段固定式”の自転車のみを指すのではないか…???というような気がするので、ウチのサーリー・スチームローラーのようにそれとは若干ベクトルが違うものも“ピスト”で良いのか?……と微妙に感じている。英語ではfixedなどと言う呼び名があるが、それの日本語版だと“固定”ということになるのか…。あるいは“シングルギア”と呼ぶべきなのか…ちょっと悩ましい。

で、それは大した問題ではない。まずはこれから。


エスケープとのトップチューブ角度の比較
これ、ピストの本質的な話とは全然関係ないのだが、クロモリホリゾンタルフレームとジャイアント・エスケープR3のスローピングフレームのトップチューブの角度の違い。R3のトップチューブの斜度は、そう…だいたい35%ほどはあるだろうか!? 完全な“激坂”だ。私的には特に“どっち派”ということではないのだが、同じスポーツ系二輪車なのにこんなにフレームの角度が違うのは非常に興味深い。私個人としては、ホリゾンタルの端正な美しさも好きだし、スローピングの“力感”も好きなので、どっちも“素晴らしい!”とは思っているが…。

で、クロモリとアルミの比較で言うと、こんな写真も面白い。

アルミフレームとクロモリフレームの太さ
これは、左側がウチの「ジャイアントホープ」ことジャイアント・エスケープR3。右側が「スチームハリケーン」ことサーリー・スチームローラー。

このダウンチューブの太さの違いは何だ! エスケープのアルミフレームは、2008年の現在においてはそれほど太くは見えないが、クロモリの細身のフレームと比べるとその太さは一目瞭然! 逆にクロモリフレームの細いこと細いこと…。こんなんで強度的に大丈夫なのか!?と疑ってしまうほどの細さだ。このあたりもマジマジと比べてみると結構面白い。

次の写真は、完全な“連邦機密”かもしれない。
なぜならば、これは最新鋭戦闘機「スチームハリケーン」の最大の弱点を示しているからだ。

ダイアコンペのブレーキ
ダイアコンペのシングルピボットリアブレーキ。となりに写っているエスケープのDeoreのVブレーキとは段違いの性能!?

念のために付け加えておくと、これはスチームローラーにデフォルトで付いていたものではない。最初は後輪ブレーキはなかった(! 前輪はテクトロが標準装備だけど…)のだ。無理矢理付け加えた格好のダイアコンペ製のブレーキだが、正直に書こう。このブレーキは“TOY”の一種である…という解釈が正しいと感じる!

感触はプアだし、事実効きも悪い。私は近々このブレーキはシマノ製で置き換えてしまおう…と思っている。“ブレーキフェチ”の私としては、この質感のなさはなかなか堪え難いものがあるので、かなり改造の優先順位は高い。

で、少し話は逸れるが、どうも“ピスト好き”の人たちの一部には、“ブレーキ軽視”傾向があるような気がしてならない。だが、私はどう考えてもこれはやはり理解できない。トラック競技以外のシチュエーションでは、ブレーキはどんな角度から見ても最重要部品のひとつであることは間違いない…と思う。ちょっとでも速く走りたいならなおさらだ。

ちょっと話が逸れてしまったが、固定の足ブレーキにも多少慣れて来て、多少ならば、なんと足だけで“減速”できるようになってきた。足でかける“エンジンブレーキ”が装備された…といったところか。この感覚は、実のところなかなか面白い。

あ、そういえば、前回の記事よりも一カ所改造箇所が増えた。

Steamrollerのリアのギア
小さくなったリアのコグ。最初は19Tだったのを16Tに変更した。

このギアを付けたことで、前は48Tなのでギア比は3.0ちょうどとなった。だが、これは実は“禁断の整数ギア比”になってしまうらしい。これは月城 月 さんからの親切なコメントで気付かせてもらったのだが、スキッドなどで後輪をロックさせることが多くなる場合、タイヤの外周で同じような場所のみがすり減ってしまうことになるようだ。

なるほど!!!やはり固定車体は奥が深い!と感じさせる物理現象だが、私としては(スキッドはしないにせよ…)この状況に甘んじているわけにはいかないので、早速改造にてこの現象に対処することとしたい。

そう、チェーンリング(またはクランク)を換えてしまおう!と思っているのだ。50Tまたは52Tあたりで…と考えてはいるが、これに関しては走りながら考えたい。(重過ぎてもなぁ、軽過ぎてもなぁ…)


今回も気付けばかなり長くなってきてしまったので、今日の最後は、ピストに乗った最初の数分感のお話。B夫の苦闘の物語。

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最初はすご~く乗り難かった固定車体のお話!!!

横浜の繁華街をちょっとはずれたあたり、交通量のそれほど多くない大通りの脇で、ひとりの男性が苦悩の表情を浮かべていた。

彼の名はB夫。

彼が苦悩の表情を浮かべざるを得ないその理由はどうやら彼が跨がっている自転車にあるらしい。

“えび茶色”という珍しい色のスポーツタイプの自転車は、見た目的にはそれほど奇異なものではないように見えるが、どういうわけか、彼はそれをうまく発進させることができないようだ。

では、B夫は自転車初心者なのか?というとそうではない。

最近ではイタリア製のスポーツタイプの自転車でかなりの距離を走っているらしいから、自転車をスタートさせるくらいでこれほどの苦労をするほど技術が低い…ことなどあるはずもない。

彼の苦悩の原因をよく見てみよう。

まずは右足がうまくビンディングペダルにはまらないようだ。

彼は数秒考えた後、右手でサドルを少し持ち上げ、後輪を浮かし、ペダルを下死点近くまで動かし、ようやくパチッという音とともにペダルをはめることには成功する。

だが、ここまでできてもまだ発進するまでには至らない。

そう、発進するためにはペダルを動かし3時くらいの位置まで移動させねばならないからだ。

フリー付きの普通の自転車ならば、それは幼児ですら瞬時にできることなのだが、このえび茶色の自転車はその部分が全く言う事を聞かない。

ペダルをほんの90度動かすことすらままならない!

という事実は、B夫にとってはまさに衝撃だった。

またもや数秒考えた末、B夫は前輪ブレーキを強く握り、ハンドルを前へと押すことによって後輪を微妙に浮かせ、やっとのことクランクを3時の位置まで移動させることに成功した。

まさに快挙だ! 彼はこの数十秒の間に2つの課題をクリアすることができたのだ。

だが、それは実のところ、発進のための“儀式”を終えたにしか過ぎなかった。

ここからが本当の“苦悩”のはじまりなのだ。

さぁ、スタートだ!

さきほどまでの苦々しい表情がいくぶん和らいだかに見えるB夫は、右足に力を込める。

ここからはいつものような快調な走行になる…

そう思ったほんのコンマ何秒かの後、彼はこのえび茶色の自転車からの痛烈な裏切り行為を体験することになるのだ!

右クランクは3時の位置から勢い良く下死点へと向かう。えび茶色の自転車はスルスルと動き出す。

クランクが移動する。5時の位置……6時の位置。

そこまでは良かった。

普通なら、この位置で右クランクをしばらく止め、その間に左足のペダルをはめる。この一連の動作には寸分の隙もない…ハズだった。

だが、このえび茶色の自転車は、その“慣れ親しんだ動作”を許容しなかった!

6時の位置を過ぎた右クランクはそのまま止まることを許さず、7時の位置、そして8時、9時の位置へと移動し続けたのだ!

B夫はこの動きに付いていけなかった。

このクランクの予想外の“暴走”は、B夫の右足の裏を突き上げ、この予想だにしなかった“裏切り”によって、彼の左足は空振りさせられたのみならず、上半身は体制を崩され、速度を上げるどころか、彼とえび茶色の自転車はバランスを失い、大きくフラついてしまったのだ!

な、な、なんという屈辱的な光景!

たかが自転車を発進させる…というあまりに基本的でイージーな行為…、彼はそれすらも満足にできないのだ。

何が「イタリア製のスポーツバイクで1万キロ」だ! 何が「毎月何百キロも自転車に乗ってる…」だ!

そんなキャリアのどこに何の意味があると言うのだ!

ようやくわかったようだな! お前がいかに思い上がりに満ちた傲慢な考えを持っていたかを!

そんな“無意識の声”がB夫の頭の中を駆け抜ける。

なんとか走り出すには走り出した。

フラついた自転車をなんとか立て直しながら、やっとのこと左足のペダルをはめた。

だが前方には信号がある。

運悪くその信号は黄色に変わる。

またもや停車しなければならないことは明白だ。

な、なんという不運。

一旦停車したら最後、またもやややこしい儀式を行い、クランクの裏切りになんとか対処しなければならないのだ!

B夫の表情はまたもや苦悩の表情へと変わる。

だが、彼は気付いていなかった。

発進の儀式の前に、停車するための苦悩が待ち受けていることを。

それをいままさに彼は体験しようとしていた。

【「ピストの苦悩」完】

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次回は……さて???

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