自転車で糖尿病を克服した! -103ページ目

時代は変わる、パーツも変わる…嗚呼、MOstのパーツ群よどこへ行く?


MOstのパーツ、そしてティアグラのパーツ

諸行無常の響き……

ここにあるのは、ピナレロ・アングリルから取り外されたパーツ群。本当は他にもあるのだが、とりあえず手元にあるものを並べてみた。

今後、彼らをどんな運命が待っているのだろう…。別のマシーン上で晴れて再利用されるモノ、他のオーナーのもとへと旅だって行くモノ、そして…使う者もなく忘れ去られていくモノ…。その運命はいまだ知れず…

【ちなみに手前から、MOstのステム、MOstのハンドル、その後ろがシマノ・ティアグラのブレーキ、そして同じくティアグラの12-25Tのスプロケット。この写真に写っていないものもまだまだある。MOst製品で言えば、シートポスト(激重!)、クランクセット、そしてISIS規格のBB、他にもサドルがいくつか、さらにシマノSPDペダルもあるし、ジャイアント・エスケープR3関係でもまだまだある。】

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さて、この忘れられそうなパーツ群の中で、今回、ちょっと注目したいのはMOst製のパーツたちだ。

MOst(=モーストと読む)とは、人によっては聞き慣れないブランド名かもしれない。

このブランドは、実はピナレロの“子ブランド”なのだ。だから、基本的にはピナレロの完成車にしか付いていない。

だから大型自転車店でMOstのパーツを探そうと思ってもそうはいかない。

マニアックなパーツを取り揃えているロードバイクプロショップに行ったって、やはりMOst製品を単独で買うことはできない。

ならばレアモノブランドとして希少価値があるのか? とも思いたいが、実際にそのような話を聞いたことはない。

デザインの好みは人それぞれだが、私はこの微妙に遊び心のある「M.O.s.t.」のロゴは嫌いではない。パーツとしても別に何不足があるわけじゃない。

そうそう、オークションでときおり見かけることもあるが、それはほぼ例外なく、ピナレロ完成車から取り外されたものだ。

で、私が自転車関係の情報をいろいろ収集していくうちに判明したことがひとつある。

どうやらMOst製品は、結局、ピナレロの自転車から取り外されてしまう運命にある…ことが多いようなのだ。

嫌われている???

そんなことは信じたくはないが、もしかしたらそんな解釈もできるのかもしれない…。

事実私だって、ピナレロ君が納車されて以来、MOstのパーツを別のブランドのものへとせっせと交換し続けてきたじゃないか!

えぇっ? 私は別にMOst製品が嫌いなわけじゃないよぉ!

ただ何となく…そう、何となく、気付いてみたら他のブランドに交換してしまってるだけ…。別に何の悪意もない! 本当だ、信じてくれ!


いくら真剣な顔でそう訴えたところで、過去はもう変えられない…

もしかしたら、こんなことになってるかもしれないじゃないか…

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気がついたら俺は最後の一人になっていた。

正直怯えていた。いやずっと怯えて来たと言った方が正解だろう。

あれほど晴れがましい思いで、海を越え、このチームに参加したあの日…。そしてそれから丸1シーズン以上、必死でがんばってきた。

そう、必死でがんばってきた…という部分に全く嘘はない。そしてそれなりの結果を出して来たことにも自負がある。

だが、このチームの監督は情け容赦ない

普通のがんばり程度で認められると思ったら大間違いだ。

多少の成果を出したところで、気がつくとあっという間にクビを切られてしまう。俺たちはそんな厳しい世界に身を置いているんだ。

最初にあいつが切られたときには誰もがびっくりしたものだった。

あいつはチームでも一、二を争う働きモノだったのに、「クラ…」という名前のあいつは大した理由もなくクビになっちまった。

全員で監督に抗議に行こうと思ったが、俺たちは監督の言葉がうまくしゃべれない。残念だけどあきらめるしかなかった。

ほどなくして、監督に一番近い立場にいるはずのあいつが突如クビになった。

「サド…」という名のそいつは、最初は結構可愛がられていたはずなのに、ほんのちょっとした監督の不満を解決することに失敗してしまったら、あっさりといなくなっちまった。

その頃からだろうか…、仲間内で、次はお前だ、いや次はお前の番だ…などというブラックジョークを聞くようになったのは。

「サド…」のヤツに一番親しかった「シー…ポ…」は本当に可哀想だった。その後何週間かはひどく落ち込んでいたものだ。

イジワルな「ハン…」なんて、“さぁ次は誰がクビになるのかみんなで賭けようゼ!”などと、度の過ぎた悪ふざけをして、他のメンバーからもひんしゅくを買っていたっけ…。

確かに、身体を絞りきれていなかった「シー…ポ…」はちょっと体重オーバー気味ではあったけど、あのポジションは本来それほど動きを必要としないし、あれで別に問題があったとは思えない。

だが、「ハン…」の予想通りに、「シー…ポ…」はそれから間もなく、あっけなく行っちまった。ヤツも何かを言いたかったろうが、意外にサバサバしていたっけ。“減量できなかったから仕方ない…”と。

代わりに入って来たヤツは確かに身体も絞れていて軽快だったけど、でも3人も仲間がクビになったこの頃から、監督、そして世間や常識といったものが信用できなくなってきた。

俺は怖かったさ。死ぬほど怖かった。

もとから大した実績があったわけじゃないから失うものは何もない。だけど、その不安たるや大変なものだ。いっそ投げ出してしまったらどんなに楽だろう…。何度もそう思った。

だが俺はいつも黙って仕事をし続けた。本当に俺にはそれしかできなかったから…。

そしていつも、多分次は自分だろう…と覚悟してた。

しばらくはそのまま誰もクビにならなかった。チームとしても安定していた。つかの間の平和だったと言えるかもしれない。

そして最近、それは起きた。

まずは、口の悪いところがずっと直らなかった「ハン…」が呼ばれた。そしてそのままいなくなった。最近は本当に真面目に仕事をしていたのに…。

その1週間後には「ステ…」のヤツが突然クビになった。大人しいけどいいヤツだった…。俺とはなんだかウマの合うヤツだった。

ヤツの仕事ぶりには、本当に何の問題もなかった。親友だから言っているんじゃない。

だけど、もうここまで来たら、正直あまり驚いたり悲しんだり…という感情が起きなくなった。

「ステ…」の代わりに入って来た新入りは確かに長身だ。しかも身軽だ。客観的に見たら「ステ…」より実力は上だ。

「ステ…」の親友だったくせに、そんな客観的な評価をしてしまう自分がいた。

俺の運命はわかっている。あとは時期の問題だけだろう…。そう“達観”できたのかもしれない。

俺は精一杯がんばって、思いっきりチームをかき回して、どんどん走り回ってやる! 何があってもそれだけはやめないつもりだ。

「ハン…」がいなくなった時に、俺はそう心に決めた。

だから今はもう以前ほどは怖くない…。

強がりかもしれない。いや、おそらくそうだろう。

だけどそうとでも思わなきゃやっていけないのさ。この世界では。

そんな厳しい世界だけど、俺は精一杯生き抜いてやる。そして、もしそのときが来たとしても、必ずや俺は別のチームで再び働き場所を見つけてやる!

それがプロ。それしかない。それしかできない。

俺の名前は「ホイ…」。このチームのMOst軍団最後の生き残り

最後に俺の写真を載せておく。俺の身にたとえ何かが起きたとしても、俺のことは絶対に忘れないでいてくれ! 

俺のこんな文章を最後まで読んでくれてありがとよ!

ピナレロ純正MOstのホイール

資料:MOst軍団、各選手の本名
「クラ…」=クランク、「サド…」=サドル、「シー…ポ…」=シートポスト、
「ハン…」=ハンドル、「ステ…」=ステム、「ホイ…」=ホイール

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次回は……(どうしようかな…)久々の峠アタック系やってみようかな!

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