こんにちは。美建の黒木です。

今日は、ひょんな繋がりで、相談された件を書きます。


どうしても、私と話しがしたいと、連絡が入り、指定されたSNSサイトから連絡を取り合いたいとの事でした。


時代は変わったな〜、と思いながら、そのサイトを使って見ず知らずの人と会話しました。

相談内容は、不動産トラブルがあり、賃貸契約を解消したいとの事でした。


先ず、どのような背景があるのか知らなければ話しになりませんので、ことのいきさつを確認しました。


『①今住んでいるアパートが老築化し、退去依頼が来た為、期日内に出て行く予定。

②新居を探し、契約していざ引っ越ししようとしたら、低周波振動が酷い事がわかったので、解約したい。

③契約書に知らない人が保証人になっていて、電話で聞いたら、そんなのは、知らなかった。名前を消して欲しいと言われた。

④重要事項説明書記載欄は、女性の名前なのに、男性から説明を受けた。

⑤退去できない状況で、出ていかなくてはいけない状態で、退去日をのばして欲しいと思う言ったら、何がなんでもその日に出て行って欲しいと言われて困っている。』


知識のある人であれば、これは不味い状況なのは一目瞭然ですね。問題だらけで、本当に日本国内の出来事なのか、不安を感じました。

①と⑤は、大家さんの都合で入居者さんが困ってしまっています。消費者保護の観点から、時期をずらすのは、当然応じるべきと思いました。

②は心理的瑕疵による、契約不適合責任にあたり、その事実を知っていたら契約していなかった事により、不動産会社は、説明義務違反になりそうですね。まぁ、そこまで気が回るかどうかを考えると、そこは責められませんが、解約程度で損害が済むならば、応じるべきでしょう。

一番不味い状況は、③と④です。契約書の保証人に知らず知らずに記名されたら、たまったものではありません。どういう経緯であれ、私文書を偽造してはいけません。即刻に削除しなければ、万が一の時に、大変な事になるでしょう。

重要事項説明は、宅建士の資格があるものが、資格証を提示して重要事項説明書に記名し説明しなければいけません。これも結構ヤバい状況です。


今回は、結局、今住んでいるところを出ないといけない為、一時的にそこに住む事で落ち着いたようですが、未だにこんな事が罷り通っているのかと、不安になりました。


皆さんも、不動産トラブルには、最善の注意をしてください。