ZX-12R:ボルトオンサイレンサーの作り方 | 寝ても覚めてもオートバイ(改)

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ネタバイク
XB12R、デイトナ675、ZX-12R、NINJA400、
TT250R、NSR80・・・

※冗長かつまったく参考にならない工作ネタ

 

以前作ったボルトオンサイレンサーを改造して抜けを良くしたものの、今度はうるさくて耳障りになってきたので以前のバッフル付きに戻しました。

 

 

そもそも、

車両購入時はアールズギアの「ワイバン」が欲しかったものの、20万円するし購入当初は何年乗るか分からなかったのでとりあえずの間にあわせで「半自作サイレンサー」を作ったのでした。

 

以下テキトーに写真とコメント

 

●経緯

ワイバン フルエキ

ノーマル11.3kg→3.8kgだって!!

 

決め手は

4in-2in-1の"2"の部分が長く

サイレンサー手前まで伸びていて、

視覚的に2本のエキパイが並行して

アップスイープしている様が

他社製にはないクールさを演出しており、

かつJMCA認定品ということから

「お上」の課した儀式(車検)にも

問題なく通過できるであろう安心感と、

更には7.5kgもの軽量化が可能で一言でいうと、

「良いところしか無い」

といった印象のマフラーでした。

(結局は買わなかったのだが・・・)

 

(eBay掲載のとある商品画像より)

市販されていたボルトオンサイレンサーの一例

 

ZX-12Rの純正サイレンサーは約φ150と非常に太く、

サイレンサーを外しただけでは付け根の

でかいフランジ部が残ってしまうため、

φ120程度の径では上の写真のように

「根本だけ太いままで段差が目立ち超絶ダサい」

ルックスとなってしまいます。

 

ほぼどのメーカーのボルトオンサイレンサーも

純正サイレンサーより細い作りになっているので、

基本的には上記写真と同じような見た目になります。

 

もちろん、

フルエキに比べれば断然安いので

価格的メリットは大きいものの、

「でも金出してこの見た目じゃな~」

と思わざるを得ない感じです。

(ある海外アフターパーツメーカーのサイトより)

例その二

どう見てもダサいでしょ

 

ダサさの原因となるエキパイ側のでかいフランジ

 

てか、

この径以上の太さでサイレンサーを作れば

少なくともダサくはならないハズなんだけど。

やっぱし細いほうがカッコイイという価値観なのか!?

 

 

●気まぐれで買ったサイレンサーの径がジャストフィットくさかった件

10年以上?前に何の気無しにヤフオクで購入した中身スッカラカンのBEETの車種不明サイレンサーがあるのを思い出し現物を確認すると、径がドンピシャで取付のための金属部分を作ればなんか使えそうな予感がビンビンした。

 

加工後の仮付け風景

 

取り付け自体はしっかりできたし

作業しているうちに気に入ってしまった一品だったりする。

ノーマルの見た目も好きなんだけどね。

 

●いざ制作

素材

 

車種不明BEET空洞マフラー

ふわふわグラスウール

パンチングパイプ

成形グラスウール

 

空洞のサイレンサーボディ

 

皆様、

理解していると思うが私は改めて言いたい。

「カーボンサイレンサー」

の”カーボン”は往々にしてフェイクである!!

(「”カーボン巻”サイレンサー」の表記なら納得する。)

特別軽くなんか無いんだからね。

 

要は↑の写真の様にアルミサイレンサーの周囲に

カーボンが巻いてあるだけ、です。

(単なる見た目の装飾)

これじゃ”カーボン調シール”と変わらないと思う。

 

私の少ない知識で恐縮ですが、

「モノホンカーボンサイレンサー」

(カーボンのみで強度を出し芯材としてアルミ等の筒は使っていない)

は「SP忠男」製と記憶しております。

(他もあるのかな?2サイクル用は知らんけど。)

 

 

・・・とは言え、

フェイクとは言え・・・

やっぱしカーボン好きです。

 

近年は外装パーツなども

「モノホンカーボン」

(CFRP、特にドライカーボン)

で作っているものも多く、

まぁ「テイスト」を気軽に味わうライトユーザーからすると

「(本物でも偽物でも)どっちでもいい」

話ではあるのだが(笑)、

本来カーボンパーツはそれのみで

圧倒的軽さと強度を両立した

素晴らしい素材であり、

正直ただの装飾のみで使用するのは

”素材の持つ良い特性を無視して使用している感”

拭えず、要はなんかもったいないと言うか、

「なんだかなー」といった雰囲気です(笑)

(うまく言語化できず)

 

と言いつつも

カーボン好きの私は

自身の歴代バイクに奢った

サイレンサーは往々にして

カーボンタイプが多かったです。今思うと。

 

2005年3月

WR'SのカーボンマフラーをZXR250に装着。

この時、

「カーボンサイレンサー言うけどアルミにカーボン巻いてあるだけぢゃん」

と理解する。

 

カーボン=軽量化

というイメージと実際は

カーボンが巻いてある分重量増、

という矛盾にモヤッとしたあの頃(笑)

 

所有していたアローのカーボン巻サイレンサー

なんだかんだカッコいいから買っちゃうんだよね。

 

 

結局は自分の中での

見た目重視、性癖重視

で好きなモノを選べばいいと思います。

 

つまりは理屈はそこそこにして結局は

「直感」

を大事にして生きたほうが良い。

 

 

閑話休題

成形グラスウール

(アウテックス製)

 

フツーに売ってるふわふわグラスウールを

詰め込んでも排圧で飛び散り、

徐々に痩せていくものと考えられます。

こいつは内側がスチールウールになってるし

成形されてかなり密度があるのでいい感じです。

 

SUSパンチングパイプはマフラーメーカーの

ノジマより販売されております。感謝。

(市販品はなかなか無い)

 

こちらは取付部のパーツになります

A2017から切削加工&M8インサート挿入。

(簡単な漫画図を書いて作ってもらいました)

 

フランジに固定しサイレンサーを被せ位置決め

リベット用の穴を開けるところをマーキングちう。

こっからは手作業で仕上げていきます。

 

使用したハンドリベッターとリベット

 

リベットには材質の組合せが幾通りかあるが、

今回の用途ではフランジ部分はアルミ、

軸の部分は鉄製のものをチョイス。

 

SUS製もあるが取り外し時に

ドリルで切削する必要があるので、

アルミや鉄のほうが分解しやすい。

アルミなら取り付けも楽だしね。

 

とりあえずの完成

 

カーボンの曇りを取るべく手持ちのこいつでコーティング

 

一昔前のAV男優宜しくヌルテカになりました

(フラッシュの効果大、実際ここまで綺麗ではないです)

 

こんな感じ

 

ぱっと見の遠見ではなかなか良い感じ。

私は純正マフラーの太さと角度が好きなので

満足度はかなり高いです。

ジャンク品を再生したという達成感もあるかも。

 

 

●エンド部改造

バッフルを取り外します

 

こちら側からはもちろん取れないので

エンドキャップを分解する必要があります。

 

撤去後

 

音量に物足りなさを感じてちょい改造。

だいぶ良い感じになりました、が・・・

 

 

●やっぱうるせー(笑)

ここのところ「静音化」にベクトルが向いていて、バッフル無しは乗り始めこそいい音でテンションが上ってゆくものの、長時間乗っているともう疲れてしまって。

 

ちなみにうちの他の子らは・・・

TT250R:RSVマフラー → ノーマルマフラーに交換

XB12R:純正レース管 → ノーマルマフラーに交換

NSR80:リブラ☆プロチャンバー → 静音化を模索中・・・

NINJA400:ノーマル最高!変える気無し!!

となっており、まぁ正直物足りなさを感じるときもあるものの、概ね満足しています。

 

で、

一定速のパーシャル時にも結構な音量のマフラーはこの年ではもう疲れてしまうようです。

加速時はそこそこ良い音量、パーシャルは静音、が今の私にはいいみたい。

 

という訳で今一度分解してバッフルを取り付けます。

 

エンドキャップを取り外したところ

 

1万キロぐらい?

だいぶ汚れてきました。

 

バッフルには↑のような円盤がセットで組まれていて、

いるのかいらんのか分からなかったものの、

とりあえず一緒に取り付けました。

(多分意味はあるハズ)

 

ウム

 

よく巷で販売されている

出口に取付ける汎用バッフルは

安価かつ穴さえ開けてしまえば

簡単に着脱ができるので手頃感はあるものの、

外側からネジ止めされた「フタ」さながらのルックスがダサすぎて、

「そんなもん付けるなら最初から認定品にしとけ」

と思う反面(笑)、

こちらは内側から仕込まれているので

見た目的にはそれなりにスマートです。

 

「クソダサいエンドバッフル」の例

 

信号待ちなどでこのようなバイクが前に止まっていると

「そりゃねーぜ!」

と人の事ながらついつい思ってしまう。

 

更には車種等にもよると思うが

このタイプのフタは排気音が

「ペコペコ、ピコピコ」

”鳴る”ものもあり、

見た目もそうだが音のクオリティも

大幅に下がってしまい、結局

「取り付けて後悔」

することが関の山と思料致します(笑)

 

音量調整はオートマジック製のインナーバッフルを

センターパイプ(サイレンサ手前)に

仕込むのが音量的にも音質的にも良さげ。

(もちろん見た目も。)

XB12Rのジャーディン管にインナーバッフルを仕込んだ例

 

この後にサイレンサーが続くので外からの見た目の変化はない。

内外径サイズも複数あるので適合しそうなら

こちらを激しくオススメしたい。

 

閑話休題

リベットで固定し車体に装着

 

エンジン掛けたらさっきの「円盤」が

カタカタ中で音してる(泣)

無視できないレベルなので泣く泣く分解。

 

掘った穴を埋めてまた掘って、を繰り返す・・・

 

円盤とバッフルの固定をどうしようか悩んだものの、

うちには気の利いた高温用エポキシ接着剤とかは

なかったのでフツーにM3のタップを立て

ネジ止めすることにしました。

 

これでもうカタカタ鳴かないはず

 

完成

 

カタカタ音も無くなり、排気音も抑えられ満足です

 

このサイレンサーには元々JMCAのプレートが

貼ってあったであろう跡があったので、

中身はBEET社と同じ消音材構成ではないものの、

音量的には確かにJMCA認定品と同等っぽい

ような気がします。

 

ま、だいたいそれくらいの音量ってことです。

 

 

そうなると今うちで一番うるさいのが

ワイフのデイトナ675になりますが、

こちらも着脱可能な専用バッフルがあるので

この際こっそり付けておいてみようかと。

 

長距離走行時の疲労も違うはずなんだよなぁ

 

 

おしまい