未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~
第7話 二人を遠ざける波
水無瀬にとって蛭川って
どういう存在なんだろうな~。
蛭川の停学処分に納得できないけど
自分の声は誰にも届かない。
教師にも、友達にも。
留学も母親の言う通りに進んで行く。
未成年であるがゆえの無力さに
水無瀬は抗えずに流される。
水無瀬と蛭川が公園で
偶然会うシーンは唯一ほっこり。
一緒に卒業したいとか
一緒に映画見たいとか
二人の関係性が変わらず
続いていくかもと思える。
まだまだキュンもある
「間違えないよ」とか
「盗み見る」とか。
それから、別れ際の触れ合う手がいい
離れた後の水無瀬の手の余韻がある感じも好き。
ここで止まっときたい、、、
そして、蛭川の父親の死。
蛭川はそれすらも自分のせいだと責めてしまう。
水無瀬が必死に「お前は悪くない」
「大丈夫」と言い聞かせるシーンは胸が詰まる。
蛭川って優しくて純粋だな〜
暴力を振るわれてても父親を見捨てない。
母親にまで波が押し寄せないように
見張ってるのもあるかもしれないけど
酔いつぶれてる父親を移動させたり
放っとかないのがすごいなぁ。
未成年であるがゆえに
頼れるのは父親だけではあるけど
逃げずに向き合おうとしてるような気がする。
父親にも自分にも。
蛭川の父親はお酒に逃げて
息子に甘えて、当たり散らかして、
向き合おうとしなかったんだろうな。
それでも、蛭川は父親の死を
自分のせいだと責めたり、悲しんだり、
優しすぎる、、、
「お前は帰って」
「俺といちゃダメ」
蛭川は水無瀬を元の場所に戻そうとする。
それに水無瀬は首を振るけど
蛭川に説得されて戻っていくしかない。
「寄せては返す波が君を少しずつ遠ざける」
水無瀬は蛭川のそばに居たかっただろうけど
なぜかそれができない無力さ。
切なくて泣けてくる。
最後の水無瀬は後ろ姿は高校生だけど
正面は大人の水無瀬。
交互に出てきて混乱した。
蛭川との思い出の場所を巡る水無瀬。
未成年の二人は別れていくのかもしれないけど
大人になった二人はどうなるんだろうな~。
エンディングの「花瓶」の歌詞
"手持ち無沙汰で手を繋ぐ"って
水無瀬と蛭川だなぁ~