朝からの大雨。
こんな日は読書にかぎるということで、久々に辻内智貴の[いつでも夢を]を読むことにした。
一応長編小説だが、読むのが遅い僕でさえ、3時間もあれば読めてしまうくらい読みやすい本。その中に優しい感動と笑いが沢山詰まった物語。この本を今回また読みたいと思ったというのは、単にこの本をもう一度楽しみたいということと、人に優しい気持ちになりたかった気がしたからだと思う。確かにこの本はそういった気持ちにさせてくれる。
そしてこの人の作品は、常に[死]というテーマがあるように思える。もっと言えば誰でも必ず迎える死というラインまでの時間としての人生というものを意識させる。
そして再生。

主人公である[洋子]が通う神経科の医師[武藤]が、もう一人の主人公の[ジロー]と会話するシーン、
「そういう、、つまり、ここを訪れるような人たちの病いというのは、完治するものなのでしょうか」そんな事を尋ねてみた。
「人間は」
と武藤は、静かにジローを見た。
「心に陽が射せば、かわるものです」
そう言った。
「いくらでも、おどろくほど、かわるものです」

またアパートの親父さんの言葉、
「人間は、どこからだって、新しくなれるんだ、新しくなりたい願った時から、人間は新しくなれるんだ、」
と神経がボロボロに渇いていた洋子に言った言葉。

そうだと思う。
僕のやっているヨガに関しても、ヨガをやりたいと思った時から、それは自分の体を普段よりも少し意識したということ。それがヨガです。そしてもっと深く意識していけるように、ポーズをとったり呼吸法を利用したりするんです。
精神と肉体と感情の調和とバランスを意味するもの。ヨガは人生をより良くするための科学なのです。

神経科医師である武藤からの質問に[あなたは人生という言葉から何を連想しますか]というくだりがある。主人公のジローはここでとても素敵な返事をします。

さてあなたは人生という言葉、何を連想しますか? 僕は恥ずかしいのでここでは書けません。

なんか晴れてきましたね!
今夜も吉祥寺でヨガレッスン!
来てくださる方たちの人生のため少しでも良い影響になればと思います。
では。
TOBE

www.tobeyoga.com