たとえ閉園時間が過ぎても…。 | 美塾塾長 内田裕士オフィシャルブログ「人のために美しく生きる」Powered by Ameba

美塾塾長 内田裕士オフィシャルブログ「人のために美しく生きる」Powered by Ameba

自分の素顔が好きになりたい メイクレッスン メイク教室
素顔 嫌い メイク 魅力 魅力マトリックス 自分らしさ 自分らしく らしさ らしく キレイになりたい 本当に自分を知りたい




僕は2ヶ月に1日くらい、

ムスコ(以下、G)と2人で
過ごす日を設けています。



「こんなにずっと一緒にいられるのなんて、
この年くらいだよ。

大切な時間、
いっぱい一緒に過ごさないと、
ひろくんが後悔するよ。」


と言ってくれた
妻の麻衣子の言葉にズシンと来て、


意識的にそんな日を設けています。




今回は、
麻衣子がお友達と
韓国旅行に行くというので、

「任せとけ!」

とばかりに、

Gと2人きりの2日間を
過ごすことになりました。



そして、
ちょうどその日に、
uwanの高橋功さん(以下、いっくん)から、


{B30F2596-500D-47DA-91EA-A9E8A6A3E124}



「西日本初のフライトシュミレーターの
   プレオープ二ングレセプションがあるん
   だけど、この日うっちー関西にいる?」


※西日本初の
フライトシュミレーターセンター

{451F4ADC-BB5F-42F6-9194-83468DEB9360}


通常、子供は体験できないそうですが、
この日は特別に子供もお父さんとなら
座れるとのことで、


ムスコと行かせていただくことにしました。





当日。



ちょっと鼻水が辛そうなG。


そして珍しくam11:00くらいに
うとうとし始めました。

そこから寝ること3時間。
目を覚ましません。
こんなに昼寝をすることは滅多に無いので、

やっぱり体調が良くなかったんだなぁと
彼を労うと共に、
子供の自己回復力の滑らかさに
感心していました。
(こうやって寝ることで)


なんて思いながらも、
テクノバード様の
オープニングレセプションは、

15:00なので、もう間に合いません。


「まぁ仕方ない…。」


僕はいっくんに連絡をし、
彼がいつ起きても
僕と目が合うように、

隣で寝転がりながら、
ブログを書いたり、
借りていたDVDを観ていました。



さらに寝ること4時間、
それこそ15:00に、
ぽわーーんと目を覚ましたG。


ぼーーっとしたまま、
キョロキョロしています。



「G、飛行機乗りに行く?」


彼は目をこすりながら、
鼻水をすすりながら、


「うん!」


と言いました。



「よっしゃ!」

と彼を自転車に乗せて駅まで。



「ウーーーーワンワンワーーン!
   ウーーーーちんちんちーーん!」



彼はなんでも運転席に座りたがるので、
今回の提案もとても好きなこと
なのでしょう。



自転車で駅に向かう途中も、
ヤッターマンの歌を熱唱しています。




僕は
彼に「人生初」を提供できることが、
嬉しくて仕方無いので、


Gと一緒になって
ワンと吼えりゃ!ツースリーです。






{B655475B-8360-4301-8429-E80276D27F39}

驚くほどに(歌の余韻)早く着きました。



新長田駅から徒歩8分くらいのところ。




{079608CB-A0DD-4403-8A38-A2050BF5923A}


運転もさせてもらいました。



これは本当に本格的です。





本格的も何も、
本物とほとんど変わらないそうです。


ですから、
ゲーム感覚はもちろん、


実際パイロットになりたい人が
練習用に使うほどのものです。


しかも映し出される景色は
地球全てに対応しているそうで、
先日行ったホーチミンでも香港でも
ベラルーシだってOKなんです!!

しかも210度くらい見渡せます。






GはGで、乗ったらもう満足したのか、


次に彼は、

「アンパンマンショーに行きたい。」

と言うのです。


アンパンマンショーは、
たしか後半の部でも17時くらいでしたから、
今から移動しても、もう間に合いません。



僕はこの後の懇親会にも
出る予定だったのもあり、



「もうアンパンマンショーは
   終わっちゃったんだよ。」



と彼に説明をしましたが、
納得がいかないようで、
それからずっと

「アンパンマンショーに行きたい。」
「アンパンマンショーに行きたい。」

と200回くらい言ったかもしれません。
ずっと言ってました。



言われるたびに、
「今度行こうねー。」
とか
「行きたかったねー。」
とか
「後でお父さんと約束しよう!」
とか
なんとか納得させようとするのですが、


彼は納得しません。




そんな中
用事があり、
iPhoneを開きました。


すると彼が、
「調べてくれるの?」

と言うので、


「あ!う、うん。
   今からアンパンマンショー
   やってるか調べるね。」


と合わせて、調べました。


やはり、

17:30

に終わっています。

僕はこれで
もう納得してくれるだろうと安堵し、


「ほらぁ、G。やっぱりもうやってないよ。」


と伝えました。



一度は
「そっかー。」

と受け止めてくれるのですが、



もう20秒もすれば、
「アンパンマンショー行くーーー!」

ってまた言い出すのでした。


終いには、


「アンパンマンショーにぃーー!
   行くぞぉーーーーっ!!」


みたいな決起集会ばりの
宣言まで交えて、語り続けています。




途中まで困ったなーー
とおもっていたのですが、


僕はこの宣言で
ハッとさせられました。





彼は今、本気だ。


何度断られても、


怯まず、揺るがず、


ただ一心に。



アンパンマンショーを
目指して…。






それにひきかえ、
僕はどうだろうか?



うわべの言い訳、


誤魔化して、


かけがえのないムスコを、
困ったちゃん扱い、厄介者扱い、


お前は彼の父親として本気なのか?


人生賭けてこの懇親会にいるか?



人脈のおかげで、
フライトシュミレーターに乗せたら、
それで合格点。


「普通は3歳児は乗れないんだよ
   セニョール。」


なんて、

花輪くんかスネ夫か地獄のミサワしか
言わなさそうな、

恩着せがましいセリフでも
吐くつもりかい?ベイビィ。





ただ連れて行っただけじゃないか。



ママに言いつけてやるからな。




僕の本気スイッチが入りました。



「よし!今から
   アンパンマンショーに行こう!」



と言うと、

「え? うん!行こう!」

ムスコの目が輝きました。



やっと出てきたチキンに
ガブリチキンして、



飛び出すGoーー!



タクシーに乗って
僕は告げました。


「神戸ハーバーランドへ!」


あれからずっと
鼻をすすり続けているG。


でも目はキラキラと前を向き、
僕を向いている。



僕は彼のこの顔を見ていたいんだ。




ハーバーランドにある、
アンパンマンミュージアムの下に着いた。


奥には七色に光る観覧車が、

回っているか分からないくらい
ゆっくりとしたスピードで、
いつもより鮮やかに回っている。



いつもの階段を登る。


階段を登りながら、

Gが言った。


「ジャムおじさんのパンの匂いするね!」



アンパンマンミュージアムの下には、
ジャムおじさんのパン屋さんがあるのです。



僕は


「ホントだね!」


と言いながら、



来てよかったって
心底思いました。

この匂いを一緒に嗅げた。





階段を登りきると、


アンパンマンミュージアム自体も
19:00までで建物は真っ暗。

入り口も門が閉まっていました。


{0DE3159F-7802-4420-B2BA-09FF11BA9FF6}





「閉まってるねぇ。」


少し残念そうなG。




「パン屋さんやってるかな?」


と階段を下りるも、

こちらもすでに閉店。





でも、

お父さんに言われたからじゃなくて、



スマホに書いてあったからじゃなくて、



自分の目で見たんだもんね。



これが経験なんだよね。





だから当然と言えば当然ですが、


この瞬間から
「アンパンマンショーに行きたい。」
とは言わなくなりました。




僕の人生で、
閉まっていると分かっていて、
その場所に行ったことは初めてでした。



アンパンマンミュージアムは、
本当に閉まっていたし、

アンパンマンショーは、
本当に終わっていたのです。



そして、
その事実をムスコと生で共有した。




これがどれだけ大きいことなのか。





そして、


自分が普段、


いかに知ったかぶって、


わかったフリをして、


非常に不安定な常識を常識とし、


「今」を感じることもせず、
「記憶」から引っ張り出した知識を
優先させ、


上から目線で、


しかも可能性を狭めるようなことを、


メンドくさそうに、


100%の情熱も愛情も無く、


やれやれだぜ口調で、
(JOJO)



ほとんど全ての会話を、

彼にとってのチャンスのほとんどを

自分の狭い狭い価値観や常識や
予測や事実だと信じているものと
照らし合わせ、

こなしていたかが、
分かったんです。






ごめん。




ごめんね、G。




これが経験なんだよね。




お父さんも経験1したよ。
Gも1だね。



Gが諦めてたら、
僕はこの1を積めなかったよ。



ありがとう。




これからもっともっと一緒に
たくさんのことを経験しような!!



もっと笑って、
もっと悲しんで、
もっと挑戦して、
もっと感謝して、
もっと失望して、
もっと目撃して、
もっと惜しい想いをして、
もっと驚いて、
もっと焦って、
もっと愛して…。



していこうね。








実はこの話を
先日の講演でさせていただいた時に、
不覚にも涙が流れました。



「本当にそうだな。」



って思えたからなんです。



しみじみ思いました。




本当に人生が愛おしいし、
人一人一人が愛おしいです。










これからも飛ぼう。


知ったかぶらずに。


今見える空が、世界の果てじゃない。



{C76B9F06-7C53-4A71-8073-581716AB32A2}










<関連するブログ一覧>