目の前の人の朝を含む。 | 美塾塾長 内田裕士オフィシャルブログ「人のために美しく生きる」Powered by Ameba

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僕の家から駅までは
歩いて約5,6分です。


走れば2分笑


僕が駅まで歩いて行くことは
ほとんどありません。


もちろん、二度寝という理由で
走ったこともたくさんありますが、
今朝は目覚ましで時刻通り
起きましたが、駅まで走りました。



ギリギリまで
息子と遊んでいたからなんです。

「ママのこといつもありがとうね。」
「ベランダのお花のお世話ありがとうね。」
「昨日は何やってたの?」
「いつもありがとうね。」
「大好きだよ。」


と語りかけたり、


息子が


「いっしょ!いっしょ!ういえ、あをぅ、どのぅ、どにえ、くのぅ!
こにょぅ、あか!とーと!まま!」


と近況を話してくれるのを
聴いたりして


もう出なきゃ間に合わない、
ギリギリの時間まで
息子を抱っこしています。


本当に出なきゃいけないタイミングで、
玄関で「いってくるね。」と言うと

彼は泣き出しました。



自転車に乗る時に被る自分のヘルメットと自分の頭を交互に指差して、

「どぅのう!どにえ!あうぅ。」

と、会社説明会にこんな学生がいたら、
一発で採用したくなるような、

「あなたと一緒にどこまでも行く!」

というハッキリと強い意志表明を、
身振り手振りを交えてしてくれます。



振り払うわけにもいかず、どうやって出かけていいか困っていると、


このタイミングで
妻が息子を呼びかけます。


すると息子はわぁーーーんと泣きながら、
ママの元へと飛び込みます。


そしてママの懐に抱かれながら、
皮を剥いたばかりのピオーネのように、
こぼれそうなほど水分をたっぷり含んで
ウルウルとした瞳をこちらに向けて、バイバイとしてくれます。


そのバイバイを受けて、
サッと出かけます。
ここで躊躇すると長引きます。


家を出ると、

他人様が見たらビックリするくらい、
キャリーバッグをガーーーッて引きずりながら
小気味よくドタバタドタバタドタバタドタバターーッて。


キャリーバッグ引きずりながら、
あんなに速く走ってる人を
僕は見たことが無いので、
端から見たら相当面白いと思います。


でもそんな、
キャリーバッグと共に
見たこと無いくらいの速さで
ガーーーッて駅に向かって
突進している男が、


実は、
命より大切な子供との時間を
ギリギリまで楽しみたくて、
ギリギリまで愛を語りかけ、
そこから家を飛び出しているかもしれません。


駅で
ゼーハーゼーハー
ヘーハーシーハー
スーヘーリーベー
と、過剰に呼吸をして
汗だくな男も、


新幹線で
あり得ないくらい口を開けて、
よだれがシャツの襟の色を変えるくらい垂れている男も、


高松駅の広場で
朝っぱらからスイカを頬張る
あの男も、


深夜の新橋のワタルで、
なんの集まりだか分からない、
彩り豊かな面子で語っている
あの男も、


山手線で、
立ちながらキャリーバッグの上に乗せたカバンの上に
さらに乗せたパソコンをいじって、
せっせか事務仕事をしているあの男も、


もしかしたら、
お家でその人の帰りを待っている大切な人がいて、
その人と涙ながらにお別れをして、
出かけてきて今にいるかもしれません。


大切な人に見送られて生きる人生は、
やはり張りがあるし、何より使命感が湧きます。


そして改めて、
目の前にいる人の今見えるものだけを見るのではなく、
その人の背景も汲み取って、
その人の朝も汲み取って、尊敬を払い、
関わらせていただきたいと思えるようになりました。


今日も息子の愛を受けて、
目の前の人と真剣に関わらせていただきます。