●小さく産んで、大きく育てるは正しい??
こんにちは、妊活ドクター 菊地美香です。
親戚のおばさんや周りの先輩たちからよく聞きますよね、
「小さく産んで、大きく育てる」
私も、産むなら小さい方が楽そうかなぁって思ってしまいます。
これ、間違ってるかもしれませんよ。
今日は耳慣れない言葉ですが、「胎児環境」について、ママになる前に知っておきたいことをまとめました。
胎児環境。
つまり、子宮内の環境のコトです。
子宮内にも環境があるの?って感じですよね。
子宮=生殖器=内臓ですから、日々新陳代謝し、細胞は生まれ変わっています。
そう! 栄養いっぱいのご飯を食べて、栄養いっぱいの血液になって、栄養いっぱいの細胞になれば、子宮の細胞も生まれ変わり、子宮内環境つまり胎児環境がよくなる!って話なのです。
難しい治療をするのではなく、栄養いっぱいのご飯をたべる!
ここからならできそうじゃありません?
この循環は良いことがいっぱいなんですよ!
栄養たっぷりの血液で新陳代謝ができると、ホルモンバランスも整います。
ホルモンバランスが整うと、女性ホルモンも整いますし、幸せホルモン(セロトニン)もたっぷり。
お肌はキレイになるし、生理不順も解消、生理前のイライラからも解放され、ツヤツヤお肌でいつもニコニコご機嫌さん。
そんな奥様に迎えられ、食卓を囲む。旦那さんもご機嫌さん。
あ、これ、旦那さんにも良いこといっぱいですね。
ここから少しお勉強タイム。
「健康の基礎は生まれる前から始まっている」
昨今の変化する妊娠、出産事情をふまえて改めて準備の大切さをお話しますね。
人の遺伝子が解明されたのっていつ頃だったか覚えていますか?
なんと、人の遺伝子が解明されたのは2003年です。
つい最近ですね〜。びっくり。
体外受精が日本で始まったのが1983年。
遺伝子が解明されるより前なのでした。
近年研究が進み、子供の生涯の健康はママのお腹のに宿る前から始まっていて
「胎児環境」に大きな影響を受けているそうなのです。
これまたびっくりですね。
赤ちゃんを迎える私たちが妊娠の準備をしていないと、子供の健康にまで影響が出てしまうことが分かってきたってことですね。
大事な大事な我が子をできるだけ、健康で元気な赤ちゃんで産んであげたい。
母だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、そして大好きな旦那さんもそう思い願いますよね。
〜21世紀最大の医学説〜
英国の疫学者バーガー教授が1986年に「生活習慣病胎児期発症起源説(バーガー説)」
出生体重が小さくなるほど、将来、心臓病(虚血性心疾患)による死亡率が上昇することを示しました。
まさか、、、生まれる前なのにって思いますよね。
「低出生体重児」 日本でも増えてます!
日本でも、平均出生体重が30年前より250グラム少なくなっていて、約10人に1人の割合です。
確かに、私の出生体重は3600グラム。(デカっ!!)
最近生まれた子の体重を聞くと 2700〜3000グラムが多い。
出生体重低下と関連が分かっている病気が海外の疫学調査で分かってきました。
虚血性心疾患、2型糖尿病、本態性高血圧症、肥満、脳梗塞、脂質異常、神経発達生涯です。
まるで、不摂生な大人がなる病気みたい。
低出生体重児は「子宮内低栄養」が原因かも???
ママの栄養不足は「子宮内低栄養」を招き、赤ちゃんの生涯の代謝機能に影響する可能性がある。
言われてみれば、そうだよねーと思いますよね。
将来「元気に産んでくれて ありがとう!」って言ってもらえるように、しっかり準備していきますよ!!
妊娠する前に、何が低出生体重児のリスクになるかを知っておきましょう。
なーんだって感じで簡単ですよ。
1、産前、産後のダイエットはしない
2、妊娠前に適正体脂肪と適正BMI値を保つ。(BMI値22)
3、赤ちゃんのために食品カロリーを敵視しない。
そんなに難しいことではないでしょ?!
大丈夫!このブログを読んでくださったら、リスクは避けられます。
知識は大事だね。
「妊娠に準備を」
一緒に勉強していきましょう。