「いったい、何が欲しいの?」~『ゴーストライター』 | 言葉の羅針盤~人生・起業の悩み解決

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寒くなるようですね。

長男の希望は、却下。

22歳男子、自分で解決しましょう。

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てことで、ドラマ

『ゴーストライター』はおもしろいよね。

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主演の水川あさみさんて、

2002年のドラマ『ロング・ラブレター~漂流教室』で

初めて見た。

なんて髪がきれいなんだろうと思った。

でもわかりやすい「美人」でも「かわいい」でもなかった(好みの問題)から、

ここまで売れ続けて、ドラマの主演も何本もやるようになる

とは思ってなかったなあ。

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~このドラマ、おもしろかった。

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で、

『ゴーストライター』なんだけど、

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文壇の女王遠野リサ(中谷美紀さん)。

その厳しい母は、認知症で入院してリサを娘とわからない。

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リサが母に言う。

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「でもねえ、どれだけ賞賛を浴びても

うらやましがられても

認められても

ずっと不安だった。

どれもほんとは、

欲しいものじゃないから」

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母が問う。

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「いったい、何が欲しいの?」

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リサが答える。

「なんだと思うの?」

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娘さえ認知できない母は、それに答えることができない。

いや、正気であっても、この人にはわからないのかもしれない。

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リサは、母の愛情が欲しいのだ。

何かができるから、

じゃなくて、

りっぱだから、

じゃなくて、

実績があるから、

じゃなくて、

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リサ本人を、

まるっとくるっと

認めて愛して欲しいのだ。

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人はたぶん、これが1番欲しいのだ。

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リサは、

母から得られなかったのなら

誰か他の人から得られるようにすればよかったのだ。

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でもリサがやったことは、

母に承認されるための行動だったから、

結局手に入ったのは、

バブルのような賞賛だけだった。

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(c) .foto project

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だから、

いつも不安だし、それにしがみつく。

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「今さら、

文壇の女王をやめられない」

そして、

才能のある由樹(水川あさみさん)の作品に頼るようになる。

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ますます自分じゃないものを

愛してもらうことになっていくのだ。

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リサが救われる道は1つで、

すべてを投げだし、

自分をまるっとくるっと出して、

それで仲良くなれる人をみつけることだと思う。

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ではまたね。