暑い。
え~と
「女だから」と男性に言われたことはない
と書いたんだけれど
母にも言われなかったので
そういう系統の言葉
「妻だから」
「母親だから」
「嫁だから」を言われたのは
姑くらいなのか。
ああ、だから抵抗感はんぱなかったんだなあ。
自分のなかでは
異星人とのぶつかり、くらいの抵抗があった。
一般的なレベルでいうと
たぶんそんなにうるさくない。
姑はどちらかというと男性的な人で
距離をとることで均衡をはかってきた。
てことは
姑は距離をとることを許容できるくらい自立していた
ということなんだけど。
ま、私がむりやり距離をとって
しかたなく許容せざるをえなかった、という感じだけれど。
子どもの頃から
べったりした女友達をつくらなかった。
(あ、友達がいなかったということじゃなくて)
ママ友は最低限の情報を得るための
関係だけをつくった。
だから山田詠美さんの
『蝶々の纏足』感は
さほどよくわからないのだけれど
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人にこういう纏足をはめる女性はけっこういる
と思う。
友達、
恋人、
夫、
子ども
あるいは
見ず知らずの他人にまで
おせっかいをして
こういう纏足をはめたがる。
どういう纏足かといえば
自分を輝かせるために
自分の穴を埋めるために
誰かの足に
「あなたのために」
という美しい纏足をはめる
ということだ。
.
纏足をはめ続けようとする
美しい美少女えり子に向かって
主人公は言う。
「素直な私、じゃあないでしょう。
あんたに従順な私、でしょう」
「あんたはいつも、私を、
自分を人に認めさせる道具に使ってたわ。
私が、少しでも
先に行こうとすると、
いつも足を押さえて
逃げられないようにした。」
それがどんなことかというと
「彼女にとって、
私が単語を彼女よりひとつ覚えたということですら
我慢がならなかったのだ。」
というすさまじいものをもっている。
山田詠美さんの細かい感性と
それを表現しきってしまう言語感覚はすごい。
ではまたね。