~カンボジアのどこか。(下の子撮影)
下の子いわく
「最近ドラマがどれも面白くないんだけど」
そりゃそうだよ、デスパレートな妻たちが面白すぎたから。
「デスパレートな妻たち」
何がそんなに面白いんだろうと考えると、
それぞれの人生がほんとにしっかり作りあげられているのだ。
小さな子にしてもね。
で、
スーザンの小学2年生の息子がいう。
かけっこでも勉強でもがんばったって、
「なにしても勝てないんだよ」
がんばったってしょうがないよ。
すると、
一緒に見ていた下の子が言う。
「わかる。わかるよ」
ガブリエルの長女の言葉。
「友達ができないの。
なのにママは、毎日
友達できたって聞いてくるからつらい」
すると下の子。
「わかる~」
あちゃ~。
下の子が高校に入学したとき私は毎日聞いていた。
「友達できた?」
それどころか
私 「今日は誰かと話した?」
下の子 「話してない」
私 「誰も?」
下の子 「誰も」
これが何日も何日も
何日も続いた。
明るくて、誰とでもすぐに友達になって、学校の教科を
器用にこなせる子。
いわゆる「勝ち組」で、
お母さんたちは子供たちが
そうなってくれればいいって
願っている。
ガブリエルが言う。
「子供が名刺がわりなの」
日本もアメリカもかわらないね。
でもうまくこなせない子たちが、
「負け」だとは私は思わない。
欠点が、見方をかえれば長所だってこともある。
これはね、自分の子供だけじゃなくて、自分もそうだよ。
一見して「負けている自分」が、ほんとは
とても充実していることもある。
だってね、
人は自分のいいところしか
言わないから。
それと比較することはない
って私は思う。
「デスパレートな妻たち」は、みんなが隠しているところを
がんがん見せてくれる。
だから、面白い。
ではまたね。