不快極まる作品ではあるけど、映画館で見ることをお勧めします。
「関心領域 THE ZONE OF INTEREST」は、アウシュビッツの塀のすぐ外で豊かに過ごす収容所所長とその家族を題材にした映画です。
塀の中で実行されている行為を騒音で見事に表現していて、それを無かったことのように過ごせる人、逃げ出す人、異様な赤ちゃんの泣き方、おかしくなってくる子供・・・etc
こんな表現を映画で体験したのは初でした。
エンドロールの音楽表現が気持ち悪すぎて、立ち去りたくなったけど、不気味な音源を発する楽器の種類とか要素を突き詰めたくて、最後まで聞き入ってしまいました。
アカデミーの音響賞を受賞しているだけのことはあります。
劇後、頂いたポストカードを見れば見るほど、この映画の本質を一枚のグラフィックで表現しているアートだなと思いました。
2022年にイスラエルへ行ったとき、ホロコースト資料館には行かなかったのですが、次の機会には必ず立ち寄りたいと思っています。
関心領域オフィシャルサイト